腰痛が辛い!ハイヒールを履く女性必見!解消法とは?

 

ハイヒールを履いて仕事をする女性、おしゃれのためにハイヒールを履きたいという女性は、たくさんいらっしゃると思います。

しかし、「ハイヒールを履くと腰痛になる」という女性は、決して少なくありません。

 

これは、ハイヒールを履くことで、身体の重心の位置が変わり、それを支えるために無理な姿勢をとった結果、腰に負担をかけてしまうからです。

 

「ハイヒールは履きたい。でも腰痛にはなりたくない」という女性は、是非こちらの記事をご覧ください。

 

 

【目次】

 

 

◆ハイヒールを履いた時の腰痛は「骨盤の角度」で決まる?

日常生活における姿勢不良などの悪習慣や、身体の使い方の偏りなどで身体が歪んでいると、重力に対してバランスをとるために土台となっている「骨盤」をはじめとする、カラダの色々な箇所に負担をかけてしまいます。

 

 

ハイヒールを履くと踵が持ち上がるので、身体は背伸びをした状態になり、重心が前側にかかります。

そのままでは身体が前側に倒れてしまうので、骨盤を前か後に傾けることでバランスをとっているのです。

 

このときの骨盤の傾きについて見てみましょう。

 

まずは壁にかかとをつけ、力を抜いて立ってみましょう。本来であれば、かかと、お尻、背中、肩、頭が自然と壁につきます。

 

 

しかし、日頃からハイヒールを履いている方は、この時に踵しかつかない場合があります。

 

次に、壁から頭が離れてしまった方は、壁に頭をつけるようにしてみましょう。この時、どこかに力が入って辛くはありませんか?また、腰と壁の隙間はどれくらい間が空いているか、手を入れて確認してみてください。

 

手の平一枚分くらい入るのが理想なのですが、中には握りこぶし1個分が入ってしまうくらい隙間が空いている方もいます。

 

 

これは、重力から効率よくカラダを支えるために必要な「生理弯曲」と呼ばれる背骨のカーブが崩れている状態です。

 

人間の体は地面からの衝撃が直接頭に伝わらないように、腰と首の部分が前側に胸の部分が後ろ側にカーブを描くことで、クッションの役割を果たしています。

 

 

それなら「腰が反った姿勢」は、良い姿勢なのでは?と思われがちですが、実は必ずしもそうではありません。

 

腰と壁との間に手の平1枚分以上の隙間があった方は、その場で四つんばいの姿勢になってみてください。この時、同じように腰の部分は反っているでしょうか?

 

立っている時には反っているように見えたのに、四つんばい姿勢になったらむしろ反らせることが難しいという場合は要注意!骨盤を後ろに傾けて、腰から上を反らして立っている可能性があります。

 

 

四つんばい姿勢で腰が反っていた方も、構造上は腰椎の3番目が一番反っていなければいけません。逆に反りがきつすぎる場合も腰椎そのものに負担がかかってしまうので、腰痛になることがあります。

 

 

この骨盤の反りは骨盤が前傾している状態なのですが、この角度は身体のバランスのとり方で決まるのです。

 

 

◆ハイヒールを履いた時に起こる2つの腰痛姿勢

ハイヒール姿勢①前傾型

ハイヒールを履いたときに膝をしっかり伸ばせている場合、膝は重心よりも後ろ側に位置するため、骨盤は前傾し腰の骨の前弯(反り)が強くなります。先ほどの壁に隙間があり四つんばいでも腰の反りが強かった状態です。

 

 

ハイヒール姿勢②後傾型

      • ①とは逆に、膝を完全に伸ばせていない場合は、骨盤が後傾します。立っている状態では腰が反っているように見えても、四つんばいでは腰が反っていないように見えるのです。

 

 

立位では腰が反り、座っている状態だと腰が丸まってしまうので、曲げたり伸ばしたりを繰り返し腰痛になるのです。

 

針金のような金属でも、曲げ伸ばしを繰り返していると折れてしまいますよね。腰にかかるストレスも同様に、いつでも、何度も負担が掛かるというのは大変大きなものなのです。

 

また、足部は全体重を支えながらバランスを保つ身体の土台ですが、ハイヒールを履くと足底部分が動かなくなってしまいます。
そのため、歩行時の股関節と膝の滑らかな動きができなくなります。

 

ふくらはぎの筋肉も常に縮まった状態になるため、足の後面の筋肉が硬くなることから骨盤を後ろに引っ張り、骨盤を後ろに傾けてしまうこともあります。
そうした状態では歩幅が狭くなり、足のクッション機能も使えないため、更に腰に負担がかかり、腰痛になりやすくなるのです。

 

そして恐ろしいことに、この姿勢がクセ付くと、ハイヒールを履いていない時にも持続されてしまい、腰痛を引き起こす原因にもなり得るのです。

 

 

◆ハイヒール姿勢腰痛解消法

同じハイヒールを履いている姿勢でも、骨盤の傾きで対処法が異なります。

それでは、最後にこの2つのパターン別の解消法をご紹介します。

 

ハイヒール姿勢①前傾型解消法

 

前傾型の姿勢の方は、骨盤が過度に前傾しており、腰椎部分に常に負担がかかっている状態です。

その姿勢が続くと、「腰椎分離症」や、背骨の一部が前側にずれてしまう「腰椎すべり症」に移行してしまうこともあるのです。

 

まずは、常に圧迫され負担がかかっている腰骨周辺の筋肉を伸ばし、背骨一つ一つの間を広げ、クッションの役割をしている「椎間板」を回復させましょう。

 

前傾型の人には、腰椎をストレッチする【ひざ抱えゆらし】がおすすめです。

 

仰向けになり膝を抱えると、普段腰痛を感じている部分が丸まり、伸ばされているのがわかるでしょうか?こちらの体操で常に腰が反って腰痛を感じている場所をストレッチしましょう。そのまま前後左右にゆっくり揺らしてください。

https://toyoconditioning.com/stretch_01/

 

ハイヒール姿勢②後傾型解消法

後傾型の姿勢の方は、見た目には腰に反りがあるように見えますが、本来カーブが必要な場所にそれがありません。骨盤、背骨、股関節が、それぞれ動かせるようにする必要があります。

 

おすすめは【骨盤コロコロストレッチ】です。

 

イスの座面に「坐骨」というお尻下部の骨が当たるように、椅子に浅く腰掛けます。その部分を支点に、骨盤をゆっくり前後に傾けます。すると、骨盤、背骨、股関節が少しずつほぐれ、それぞれに動きが出てくるのが感じられるはずです。

 

この時、お腹や腰に力を入れないようにしましょう。動かないからと無理をすると、余計に腰痛がひどくなってしまうので、注意が必要です。はじめのうちはほとんど動きを感じられないかもしれませんが、数日にわたり繰り返すことで、次第に動きを感じられるようになるでしょう。

 

この体操をする前後に前屈をしてみると、体操が終わった後の方が床に手がつきやすくなっているかもしれません。

https://toyoconditioning.com/stretch_02/

 

ハイヒールを履く方は、「背伸びをし続けているのと同じ姿勢である」ため、ふくらはぎの筋肉が常に縮まっています。

 

ふくらはぎ・アキレス腱調整の【ふくらはぎストレッチ】と【アキレス腱リリース】をして、縮まってしまったふくらはぎの筋肉を伸ばしましょう。

特に女性の冷え性とこの部分の固さは大きく関係しますので、是非やってみてください。

https://toyoconditioning.com/stretch_06/

 

 

◆まとめ

ハイヒールを履いても腰痛にならないポイントをご理解頂けましたか?女性にとってハイヒールは特別なものではありません。

腰痛を我慢してハイヒールを履くのは辛いことです。

今後もみなさんに腰痛なくハイヒールを履いてもらいたいので、是非今回の対処法を行ってみてください。

 

それでも腰痛が改善されないという方は、ハイヒールを履く方用のインソールなどもありますので、是非当院にご相談ください。

履くだけでカラダの軸をつくるセンターラインインソール↓

 

 

Writer

小橋 悟

【資格】
・ 脳と身体の整体療法「QPR法上級認定」
・ ブレイン&ボディバランス研究所  会員
・ NPO法人日本心理カウンセラー協会 会員

子供の頃から母親のカラダの不調を見ていて、 施術家の道を志す。
現在は、月間約400回の施術をしながら、八千代院の院長を務めている。

ここまで磨き上げてきた施術技術・知識に加え、優しい人柄で、来院者さんからの信頼も厚い。

当社が開催するトップランナー整体実践塾やQPR法ベーシック講座、センターラインインソール資格取得セミナーなど、同業の治療家に対しての技術講師も担当している。

その功績を認められ書籍「腰痛解消!神の手を持つ12人 令和元年版」の1人に選ばれる。

   
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