多くの方が経験している腰痛。なかなか治らず、折り合いをつけながらなんとか痛みと付き合っているという方もいらっしゃるでしょう。
腰痛の8割が原因不明といわれる中で、症状が悪化し、坐骨神経痛といったお尻や足に痛みやしびれが出るという方もいます。
坐骨神経痛の症状が重症化すると、歩くことができなくなったり、起き上がることも困難になる可能性がありますので注意が必要です。
足などにしびれを感じることがあれば、症状が出た時点で早めに処置をする必要があります。
今回は、原因不明といわれた坐骨神経痛の症状について説明していきます。
【目次】
◆坐骨神経痛ってどんなもの?
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が、何らかの原因によって圧迫・刺激され、お尻や太ももの後ろ、すね、足先など痛みやしびれが出る症状のことをいいます。
多くの場合、腰痛に引き続いて発症し、次にお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれが生じます。
このような症状があって、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などのように、原因がはっきりと特定できる場合、坐骨神経痛は症状の一つとして扱われます。
ところが、同様の症状があっても原因がわからないものには、「坐骨神経痛」が病名として用いられるのです。これは何故でしょうか?
日本の整形外科の先生が拠り所とする「腰痛ガイドライン2012」によると、腰痛は2つのカテゴリーに分かれています。
●「特異的腰痛」
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症、腰椎変性すべり症などの症状のように、レントゲン検査やMRI検査、血液検査などによって、腰痛の原因を突き止める事が可能なもの
●「非特異的腰痛」
各種検査機器で調べても、その腰痛の原因が分からないもの
このように定義づけられていますが、驚くことに腰痛を突き止めるのに可能な特異的腰痛は、全体の僅か20%以下に過ぎないのです。
診断は問診(話しを聞く)だけでなく、諸々の検査結果を参考にしたうえで下されますが、実はレントゲンやMRI、CTなどの検査機が使われない事も少なくないため、80%以上が原因不明の腰痛ということになるのです。
原因不明の腰痛については、こちらの記事をご覧ください。
https://toyoconditioning.com/blog/geninhumei-yotsu-seitai/
坐骨神経痛を引き起こす疾患についてはこちらの記事をご覧ください。
【腰椎椎間板ヘルニアに関する記事】
【脊柱管狭窄症に関する記事】
なかなか良くならない坐骨神経痛への東葉コンディショニングの整体施術は、コチラをごらんください。
◆坐骨神経痛は本当に「原因不明」?
坐骨神経痛と診断されても、原因不明では打つ手がない……、とガッカリするのはちょっと待ってください!
坐骨神経痛の原因は不明と言われていますが、「原因がない」わけではありません。そして、整体院東葉コンディショニングでは、そのヒントは「日常の姿勢や生活習慣などのカラダの使い方のクセ、それによる身体の歪みと血流不良」にあると考えています。
人間の身体は、背骨や骨盤など一部に歪みが表れると、他の部位も歪ませなければバランスを保つことができません。
歪みやねじれが原因で、関節の可動域が狭くなったり、正しい身体の動きができなくなると、動くために本来必要とされる以上の力を使わなければならなかったり、血流の滞りから筋肉が過度に固くなることもあるのです。
例えば、長時間正座をして足がしびれるのは、足の血管が圧迫され血流が悪くなったことが原因です。
ホースがねじれていると水の流れが滞るように、全身のバランスが整っておらず、身体に歪みやねじれがある状態では、血管にもねじれが生じ、血流も悪くなってしまいます。
血行不良がひどくなれば筋肉の硬直はさらに強まり、更に血流が悪化して痛みやしびれを起こしやすくなる……。
このような悪循環により筋肉に過度な負担が掛かると、疲労が溜まり、さらに炎症を起こすと腰痛や坐骨神経痛となるのです。
◆坐骨神経痛に対する整体施術
坐骨神経痛を解消するには、先程説明したように、カラダの歪みを整えて、腰や足などに掛かっている過度な負担を減らす必要があります。
そのため、整体東葉コンディショニングでは、痛みが出ている部分だけでなく、下肢アライメントや骨盤、胸郭、背骨などひとつひとつ丁寧に歪みを整えることで、全身の歪みを解消させ、バランス調整をして、カラダへの過度な負担が掛からないようにしていきます。
そうすることで、骨盤や腰椎が正しい位置に安定し、腰やお尻周りをはじめとする関節や筋肉への過度な負担が減り、血流やリンパの流れがよくなり、自然治癒力を高めることができるのです。
坐骨神経痛を引き起こす原因となる症状の施術一例は、こちらからご覧ください。
【慢性腰痛に対する整体施術】
【腰椎椎間板ヘルニアに対する整体施術】
【脊柱管狭窄症に対する整体施術】
◆【ストレッチ紹介】坐骨神経痛を痛み・しびれを早く改善させるには
坐骨神経痛の症状を早く治すには、身体の歪みを整えて必要以上に筋肉の負担を掛けないようにすることが重要です。
日常生活でできる症状解消に効果的な3つの行動を見てみましょう。
1.日常から正しい姿勢を意識する
姿勢を意識しようとしても、間違った姿勢では腰痛の予防にはなりません。
また、足を組んで座ったり、足首を捻った状態にする、片足重心などをしていると歪みを引き起こしやすくなりますので、意識してやらないようにしましょう。
間違った姿勢をしないために、整体院東葉コンディショニングで教えている、腰痛にならない正しい姿勢の仕方をご紹介します。
下記の動画を見て、ぜひ意識してみましょう!
【正しい立ち方】
【正しい座り方】
2.翌日に疲れを残さないようにする
[睡眠は、7時間以上取る]
できるだけその日のうちに布団に入るように心掛けましょう。
横になる時間を増やすと、腰に重力がかかる時間も減りますし、痛めた部位を修復、再生するための血液が流れやすくなります。
[ぬるめ(39~40度)のお風呂に20分つかること]
シャワーだけで済ますのではなく、毎日湯船につかりましょう。立ちっぱなしでいると、筋肉の過緊張や血流の悪さを引き起こします。しっかりと湯船に浸かることで血液循環が良くなり、溜まっていた疲労物質が流れるようになります。
また、39~40℃くらいのお風呂に10分~15分浸かることで、筋肉の緊張がほぐれてきます。
疲れや痛みを次の日に残さないようにするためにも、しっかり湯船に浸かる習慣を身につけることが、腰痛を完治させるための大きなポイントです。
3.寝る前にストレッチを行う習慣をつけよう!
坐骨神経痛の症状が出ないようにするためには、カラダの歪みによる筋肉の緊張を出さないようにすることが大切です。
寝る前にその日に生じた身体の歪みを整えることで、筋肉の緊張緩和だけでなく、血流改善や疲労回復にも繋がります。
整体院東葉コンディショニングでオススメの、骨盤の歪みの確認・調整や坐骨神経痛に効果的でかつ簡単なストレッチはこちらです。
・全身の歪みがたった8分で調整できるエクササイズ
https://toyoconditioning.com/stretch_01/
こちらは、骨盤、背骨をはじめ全身の歪みを調整できるエクササイズです。
全身のバランス調整が慣れてくるとたった8分で行えるようになります。
寝る前に行って、疲れとバランスを取ってから寝ると、疲労回復に繋がります。
・おしり・太ももストレッチ
https://toyoconditioning.com/stretch_03/
このストレッチは、臀部の筋肉はじめ、ハムストリング、大腿四頭筋など効果的に伸ばすことができます。
足周りの緊張が原因で、身体の歪みが起こることがあります。腰痛予防のためにも、お尻や太ももなどの筋肉をよく緩めるようにしましょう!
◆まとめ
坐骨神経痛の症状は、身体の歪みや筋肉の緊張が強くなっていることが原因で起こっている可能性が高いです。
病院で「原因不明」「異常なし」と言われたのに、痛みやしびれがあるという方は、歪みを整えるストレッチを行ったり、歪みを引き起こすような姿勢をしないように意識するだけで、身体に掛かる負担も少なくなっていきます。
身体をしっかりとケアし、腰痛だけでなく、坐骨神経痛の症状が出ないようにしていきましょう。