多くの方が一度は経験している腰痛ですが、それだけでなく、同時に違う不調が表れることがあります。
その1つが「頭痛」です。
腰と頭では距離があるため、同時に起こっても偶然と思われがちですが、実は、腰痛と頭痛には意外な関係があるのです。
今回は、腰痛と頭痛が同時に起きる原因と対処法をご紹介します。
【目次】
◆腰痛と頭痛が同時に起きる原因とは?
腰痛と頭痛が同時に生じる原因は、大きく2つが考えられます。
1. 筋肉の固さが原因の場合
腰痛と頭痛が同時に起こる場合、多くは筋肉の固さ、いわゆる「コリ」が原因になります。人間が起きて活動をしている間、身体を動かすために筋肉は伸びたり縮んだりを繰り返し続けています。
しかし、同じ姿勢を長時間続けていると、筋肉の伸縮が行われなくなり、動かない筋肉は緊張して固くなってしまいます。すると、筋肉に挟まれている血管が圧迫されるため血行が悪くなります。
その結果、身体中に十分な酸素が供給されなくなり、老廃物が溜まってきます。その老廃物が周囲の組織を刺激すると、痛みが起こるのです。
起こりやすいのは首や肩まわりです。 これは皆さんがご存知の「肩こり」を指します。そして、腰から背中へとつながる筋肉や、それより深い部分にある筋肉などがこり固まることによって、腰痛だけでなく肩や首のこりを引き起こします。
首は、頭に繋がる唯一の通り道ですので、首がこり固まってしまうと、頭への血行が悪くなり、頭痛が起こります。
こうした筋肉の固さが原因で起こる頭痛を、「緊張型頭痛」といいます。
腰痛と筋肉の関係について詳しくはコチラの記事をご覧ください↓
2. 自律神経の乱れが原因の場合
自律神経は、身体の活動時に働く「交感神経」と、身体を休めるときに働く「副交感神経」をバランスよく機能させることで、身体の健康を保っています。
具体的には心臓の鼓動や呼吸、消化・吸収、体温調整機能などで、これらは自分で意識してコントロールすることは出来ませんが、生命活動には欠かせないものばかりです。
そんな自律神経が乱れてしまう原因には、以下のようなものが挙げられます。
・人間関係
・仕事や家庭の不安
・日常的な睡眠不足
・長時間のパソコン、スマホの使用
など。
まだまだたくさんありますが、このような精神的ストレスや生活習慣の乱れが、自律神経のバランスを崩してしまう原因になります。
腰痛は「体的・精神的なストレス」にあたりますので、腰痛が長年続き慢性化している場合、2つの要因のどちらにも当てはまる場合もあります。
最初は、筋肉の緊張が原因だったとしても、自律神経の乱れが上乗せされて症状が悪化するケースも少なくないため、腰痛や頭痛が起きたときには早めに対応することが、早期改善の大きな一歩になります。
頭痛と一緒に耳鳴りが起きるという方はコチラをご覧ください。
腰痛も頭痛も出るという方への東葉コンディショニングの施術は、こちらをご覧ください。
◆正しい姿勢で腰と肩首への負担を減らす
上記で少しふれたように、腰痛と頭痛を同時に引き起こす肩・首こりの身近な原因として、普段の姿勢が大きく関わります。
まずは、正しい姿勢を作って、腰や首への負担を減らしましょう。
みなさん、普段左側のような座り方していませんか?正しくは右側です。
姿勢が悪い人の多くは、背中を丸めて背もたれに寄りかかっています。ただでさえ後ろに傾きやすい骨盤は、背中が丸まるとさらに後ろに引っ張られてしまうため、いくら楽とはいえ腰への負担は大きくなってしまいます。
さらに、デスクワークの方に多いのが
このように顔をパソコンに近づけるような、首から背中を含めた背骨全体を丸めた姿勢です。頭はボーリングの球位の重さがあるので、こうした姿勢は首や肩への負担も大きくなります。
このような姿勢を長時間、あるいは繰り返しとっていると、腰痛と頭痛を一緒に引き起こしてしまうリスクが高くなります。
正しい座り方を身に付けて、日常的に姿勢を正していけるよう取り組んでいきましょう。
●正しい座り方
◆自律神経を整えるためには
自律神経を整えるためには、乱す原因となっているストレスの解消や、生活習慣の見直しが必要不可欠です。
しかし、ストレスを根本的になくすことはなかなか難しいため、まずは生活習慣から見直していきましょう。
【毎日同じ時間に起きる】
よく休日に寝だめをしている方がいらっしゃいますが、平日と休日で起床時間にギャップがあると自律神経が乱れる原因になります。
同じ時間に起きて、睡眠が足りない場合は昼寝で補うなど、できるだけ起床時間を統一しましょう。
【起きたら朝日を浴びる】
「1日のスタート!」身体を起こす自然のスイッチになります。
朝日を浴びるついでに、軽くお散歩ができるとフレッシュな朝を迎えることができます。
【就寝前のパソコン・スマホの使用を控える】
パソコンやスマホの光は、交感神経を刺激するため、身体が活動する準備を始めてしまいます。寝つきが悪くなり、睡眠不足の原因になりますので、就寝前の使用は控えましょう。
【自律神経を呼吸でコントロール】
呼吸は、唯一自律神経をコントロールできる方法です。
吸うときに交感神経、吐くときに副交感神経が働くので、深く息を吸い、ゆっくり吐くことで副交感神経が優位になり、身体がリラックス状態になります。
自律神経を乱すのも整えるのも、普段の何気ない行動にあります。できることから1つずつ取り組んでみましょう。
腰痛とストレスの関係について詳しくはコチラをご覧ください↓
◆筋肉の固さが原因の腰痛・頭痛に効果的なストレッチ
こり固まった筋肉を放置しておくと、さらに緊張が強くなってしまいますので、ストレッチで筋肉の緊張を和らげましょう。
◆実際の来院者の声
自律神経失調症による30年来のひどい頭痛
千葉県八千代市 60代女性 Sさん
30年近く、自律神経失調症による酷い頭痛に悩まされてきたSさん。
月に2回、ひどい頭痛が4日程度続くことがあり、何もできない状態になるため本当にうんざりしていたそうです。
病院で調べてもらい自律神経失調症と言われましたが、頭痛薬が処方されるだけでした。
薬を飲む以外に自分ではどうしたら良いかもわからず、ストレッチをしたり、生活リズムを整えるように気を付けていたそうです。
大きな変化はなく、頭痛は慢性化し、諦めかけていた時に、腰痛で通院し始めた整体院東葉コンディショニングで、相談してみることにしました。
とはいえ、整体で自律神経失調症の症状は変わらないだろうと、正直、期待はしていなかったそうです。
整体施術の中では、骨盤の歪みを整え、腰から頸椎にかけて背骨全体の生理弯曲の調整、頭痛に関係する頸椎周辺の筋緊張をよくゆるめていきました。
回を重ねるごとに、体幹の歪みは軽減し、背骨の生理弯曲も本来のS字カーブに調整されてきたところ、腰痛は4~5回の通院で落ち着きました。その間、頭痛は出ましたが、普段飲んでいる病院で処方された薬ではなく、市販の頭痛薬で済むようになってきました。
しかも、一度頭痛が出ると4日は続いていたのが、「今回は1日で落ち着いた!」と、喜ばれていました。
「ここでようやく頭痛が治るかも!」と、明るい希望を持たれたそうです。
その後、最初に立てた施術プラン通り、なるべく施術間隔を空けずに通院することで、慢性化していた頭痛は治まり、整体施術の間隔を空けていきながら4カ月程経った頃には、頭痛は全くなくなりました。
気づけば、頭痛に比べたら何でもないと思っていた軽いめまいや落ち着かない感じなどもなくなりました。
「30年ぶりに身体がスッキリ過ごせるようになり、毎日が快適です!」と喜ばれています。
※こちらは個人の感想です。あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
◆まとめ
腰痛と頭痛が同時に起こることは、決して珍しくありません。誰でも経験する可能性があります。
同時に出る場合の原因は、上記でも紹介したように生活習慣が影響している可能性が高いと考えられます。この機会に生活習慣を見直して、繰り返し痛みを出さないようにしていきましょう。
ストレッチを紹介しましたが、筋肉が緊張状態のままやり過ぎると、急に頭への血流が良くなりすぎて頭痛が悪化してしまう可能性があります。
一度に全部をやるのではなく、間に時間をおきながら取り組んでみましょう。
また、湯船に入ると体温が上がり、身体がリラックスして筋肉もほぐれやすい状態になるため、入浴後のストレッチをおすすめします。
ストレッチをしても効果がない、動画を見てもイマイチやり方がわからないという方は、是非東葉コンディショニングへお気軽にご相談ください。