「腰痛」といっても症状は様々です。
腰を反らしたり、横に倒したり、ひねったり、腰痛の原因によって痛みが出る動作も異なってきます。
その中でも、ズボンをはくとき、下に置いてある荷物をとろうとしたとき、顔を洗うときなど、ちょっと前かがみになった時に腰に痛みが走ることはありませんか?
その腰痛、「ハムストリングス」に原因があるかもしれません。
特にデスクワークなどの、座りっぱなしの時間が長い方は、もも裏やお尻が硬くなりやすい傾向にあります。
腰痛だけでなく、もも裏やお尻に痛みがある場合も腰痛を引き起こす可能性があるので、心当たりのある方は今すぐ対策していきましょう。
【目次】
-
-
◆ハムストリングスとは?
ハムストリングスとは太ももの裏側にある筋肉です。
- 大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋から構成されていて、骨盤の坐骨辺りからはじまり、そのまま大腿骨に沿って、膝下の脛骨(すね)というところに付着しています。
ハムストリングスは、主に膝を曲げるときに働く筋肉で、スクワットにより鍛えられる場所です。
膝を曲げているときに働くため、しゃがむなどの体を支えたり力を入れる動作時だけでなく、正座や椅子に座っている時などもハムストリングスを縮めて使っていることになります。
そのため、長時間座ることが多い、座りっぱなしの方はハムストリングスが固くなりやすいのです。
さらに、ハムストリングスは立位での身体を支える役目も担っているため、座りっぱなしだけでなく、お仕事などで日常的に立ちっぱなしの方も、大きな負担を掛けていることになります。
病院でレントゲンを撮っても腰痛原因がはっきりしない場合は、ハムストリングスの固さを疑う必要があるのです。
◆腰痛は「ハムストリングス」の固さが原因?
日常生活において、以下のような動作で痛みが出ることはありませんか?
- ①立った姿勢・座った姿勢から前屈する
- ②ズボンや靴下をはく
- ③足を伸ばして(長座で)長時間座る
- ④素早くしゃがむ
こうした「身体を前に倒す動作」で痛みが出る、あるいは痛みが増す腰痛を「屈曲型腰痛」といいます。
では、屈曲型腰痛と筋肉の固さにはどのような関係があるのでしょうか。
立った状態から前屈をしてみましょう。
- すると、45度から50度ぐらいの角度までは腰椎が曲がることで身体が倒れていきますが、それ以降は骨盤を前に傾けることで、前に倒れます。
しかし、普段からあまり運動をしていなかったり、上で説明したように立ちっぱなしや座りっぱなしの姿勢が多いと、ハムストリングスやお尻周りにある「臀筋群」が固くなってしまい、股関節がしっかり動いてくれないのです。
股関節を十分に曲げることができないと、骨盤も十分に倒すことができず、背骨の動きに頼ってしまうため、腰背部の筋肉も硬くなってしまいます。
その結果、いざ身体を倒すときには、その硬くなったハムストリングスが引き伸ばされるため、無理に動かそうとすると腰椎に負担がかかり、腰を痛めてしまうことがあるのです。
また、股関節を曲げていくと重心も前方へ移動していきますが、そのままだと前へ転んでしまいます。
そこで、股関節を曲げると同時に重心を後方へ移動させるために、足首にある足関節を底屈させるのです。
股関節を曲げる動作も重要ですが、さらに上体を前に倒すためには、この足首の動きが必要です。
前屈動作は、背骨で上体を曲げていると思われがちですが、股関節や骨盤、足関節、さらにはハムストリングスなど様々な筋肉や関節が連動することで動作が可能になるのです。
前かがみをはじめとする前屈動作を痛みなく行えるよう、特に座りっぱなし・立ちっぱなしの時間が長い方は、日頃から自身の身体をケアしておくことが大切です。
◆ハムストリングス・臀筋ストレッチで腰痛改善
上記でも触れたように、身体を前に倒すと腰が痛む場合は、お尻の臀筋や太ももにあるハムストリングスの固さが影響している場合が多くあります。
- これらの箇所に柔軟性を持たせ、腰背部への負担を減らしましょう。
- デスクワークの方必見!腰痛改善・解消に効果的で、座ったままでもできる簡単なストレッチをいくつかご紹介します。
-
- 腰痛の原因は様々です。痛みは日常生活のあらゆる面において、大きなストレスになります。
- 身体の状態、症状によっては、ストレッチをすることが困難であったり、ストレッチをしてもなかなか効果が出ない場合があります。
- そんなときは、痛みが酷くなる前に、ぜひ整体院東葉コンディショニングにご相談ください。