あぐらで足の付け根に痛みが!原因は股関節!?

 

 

今までは平気だったのに最近、「足の付け根が固くて開けずあぐらがかけない」「あぐらをかいていると足の付け根が痛い」「あぐらをかくと左右の足の開き具合に差がある」そんなお悩みを持つ方がこのページを見ているかと思います。

 

股関節が硬いまま放置していくと、あらゆる動作に制限が生まれ痛みが生じやすくなります。

ひどくなると歩くことが辛くなったり、黙って姿勢を維持するだけでも痛みが出るような状態になってしまうのです。

 

また、股関節痛の影響で骨盤も歪み、腰痛を引き起こすこともありますので、注意が必要です。

 

今回は、あぐらがかけない・かくと足の付け根が痛い原因について、説明していきます。

 

 

【目次】

 


◆あぐらがかけない原因とは?

あぐらをかいた時に足の付け根に痛みや違和感が出る……。

この「足の付け根」は、股関節と呼ばれる部位です。

 

股関節は、球状の大腿骨頭(だいたいこっとう)に骨盤のくぼみが乗っているだけの、とても簡単な構造でできています。

簡単な構造のため、まわりには多くの筋肉や腱によって支えられて動かすことができています。

 

あぐらをかくためには、股関節(足の付け根)がスムーズに動き、周辺の筋肉がしっかり、バランスよく支えられている状態にならないといけません。

 

 

 

ここで、普段の自分の姿勢をよく思い出してみてください。

仕事中や休憩中、無意識のうちに足を組んでいませんか?

足組姿勢を続けていると、骨盤や股関節などの骨格はどのような状態になるでしょうか。

 

 

 

図は左足を上に足を組む姿勢の状態を表しています。

この図を見ただけでも、足組姿勢が身体をどれだけ歪めてしまうかがわかりますよね。

 

・上半身が右に捻られる

・骨盤が右に回転する

・左の脚が前に出る

・骨盤が左に側屈する(倒れる)

・腰椎が左に側屈する

 

足組姿勢を続け、こうした骨盤・股関節をはじめとする骨格の歪みが「歪み癖」として身体に定着すると、長期に渡り筋肉が伸ばされたり縮んだりし続けることになり、股関節や骨盤周りの筋肉が緊張し、硬直につながります。

 

骨格の歪みは関節のスムーズな動きを阻害し、動かせる範囲を狭めます。

その状態のままあぐらをかいていると、固くなった骨盤や股関節の可動を超えて動かしてしまい、痛みが出やすくなるのです。

 

更に、こうした骨格の歪みや筋肉の固さをそのままにした状態で生活していると、動作時に股関節部のクッション役をしている関節軟骨が擦れ合うようになり、次第に擦り減ってしまいます。

 

この関節軟骨が擦れ合う時にも痛みは生じ、擦り減りが進むと変形性股関節症の発症につながります。

 

特に、股関節を深く曲げると、足の付け根の前側がつまった感じがある方は要注意です。

 

こういった症状は、大腿骨頸部と臼蓋が衝突し、関節唇が損傷したり、骨や軟骨にも変化が及ぶ「インピンジメント」の可能性があります。

 

こちらも、変形性股関節症の初期病変の1つとも言われているので注意が必要です。

 

股関節痛予防のためには、筋肉の緊張や骨格の歪みを慢性化させないよう、適度に運動やストレッチを行うことが重要になってきます。

 

変形性股関節症の詳しい症状・改善方法についてはこちらをご覧ください↓

https://toyoconditioning.com/henkeiseikokansetsusyou/


◆「足組姿勢」自体がNG!?その訳とは?

ここまで、足組姿勢で股関節痛が出る原因の説明をしてきましたが、そろそろ大きな事実に気付かれた方もいらっしゃると思います。

 

そう。そもそも、骨盤の歪みを引き起こす「足組姿勢」自体が、やってはいけないNG行為なのです。

 

 

けれども、「足の付け根に痛みもあるし、意識して足組姿勢をやめようと思っても、気付くとつい足を組んでしまっている」という方は少なくありません。

これはなぜでしょうか。

 

 

実は「足を組む」のは単なるクセではなく、「座った姿勢を安定させるためにバランスをとる行為」だったのです。

 

 

例えば、右利きの人が文字を書く時は、右に重心を傾けていると文字が見えなくなってしまいます。

左からのぞき込むようにすると、自然と身体は左に重心が寄ってしまいます。

 

そのため、浮いてしまう右半身の不安定さを解消させるために、右足を上に組んでバランスを保とうとすることが多くなるのです。

 

 

このように、日常生活には「つい足を組みたくなる」原因になる行動・動作がたくさんあり、これに気付かずに足組姿勢をクセにしてしまうと、身体が歪んだ状態になってしまいます。

 

そのため、日常的に整体施術を受けたり、セルフストレッチを行うことで、骨盤・股関節の歪みやねじれを戻し、それによって起こった筋肉の緊張をゆるめ、全身のバランスを整えることで、足を組まなくても良い身体にする必要があるのです。

 

捻れて歪んだ骨盤を整える方法はこちら↓

 

・足組ゆらゆら骨盤調整

 

◆あぐらがかける・かいても痛くない!股関節痛に対する整体施術

あぐらを掻いていると出る足の付け根の痛みを根本から改善させるためには、症状(痛み)が出ている股関節だけでなく、全身の歪みを見極めて、筋肉の緊張を緩め、バランスを整えることが必要です。

 

整体院東葉コンディショニングでは、全身のバランスを本来の正しい位置に戻すように、整体施術を行います。

 

股関節周辺の関節や筋肉への過度な負担を減らすことで、血液やリンパの流れが改善され、自然治癒力が高まるのです。

 

股関節痛の詳しい整体施術はこちらからご覧ください。

https://toyoconditioning.com/kokansetsutsuu/

 


◆股関節痛に効果的な整体ストレッチ

ではここで、足の付け根に痛みや違和感が出る方にオススメのストレッチをご紹介します。

 

・シムス位ストレッチ

<効果>

腰痛予防

骨盤、背骨の歪み矯正

首、肩周り、腰背部の緊張緩和

股関節、肩甲骨の柔軟性・可動域改善

 

うつ伏せになり、足は膝から曲げます。 両手を広げて胸を床に着けます。

 

顔は曲げた足のほうに向けるか、顎を床に着けてまっすぐ下に向けます。 膝を床に着けたまま、床をこするように曲げた足を左右に10 回程度動かします。反対側も同様に行います。

 

*この姿勢で足の付け根に痛みが出るようであれば、無理に行わず一度ご相談ください。

 

 

 

 

・骨盤コロコロストレッチ

<効果>

腰痛予防

骨盤の歪み調整

股関節の可動域改善

腰、股関節の連動向上

 

椅子に浅く腰掛けて両手を腰にあてます。

 

方の位置動かさないように骨盤を前後に倒し、骨盤を転がすように20回程度行います。

 

 

 

・四つんばい股関節伸ばし

<効果>

股関節の歪み・ねじれ矯正

おしり、太ももの緊張緩和

腰痛、股関節痛の緩和

 

四つんばいになり股関節と肩の角度を90度にします。足幅は肩幅と同じくらいに開き、つま先を立てます。

 

股関節の位置を意識して、斜め後ろに向かって臀部をじわーっと伸ばすように膝を曲げていきます。左右5回程度行いましょう。

 

 

 

・ワイパー

<効果>

股関節の歪み改善

股関節周辺の筋肉の緊張緩和

 

仰向けの姿勢で楽になります。

 

クルマのワイパーのように足先を内・外に向けて動かします。

足の付け根を意識して動かすようにします。これを10回程度行います。

 

 


◆まとめ

あぐらをかけない・かいていると起こる足の付け根の痛みは普段の姿勢や体の使い方から起こっていることが多いです。

 

股関節周りの筋肉が固まると、膝痛や腰痛を引き起こしやすくなるので、しっかりケアをしていくことが重要です。

 

また、日常生活において、身体を捻る・片足に重心を掛けるなどの動作や癖を直すことも、痛みを出さないようにするためには必要なことです。

 

毎日のストレッチや運動などで、身体のケアや調整を行なっていきましょう!

 

足の付け根やお尻周りなどの股関節の痛みでお悩みの方は、整体院東葉コンディショニングにご相談ください。

 

Writer

小橋 悟

【資格】
・ 脳と身体の整体療法「QPR法上級認定」
・ ブレイン&ボディバランス研究所  会員
・ NPO法人日本心理カウンセラー協会 会員

子供の頃から母親のカラダの不調を見ていて、 施術家の道を志す。
現在は、月間約400回の施術をしながら、八千代院の院長を務めている。

ここまで磨き上げてきた施術技術・知識に加え、優しい人柄で、来院者さんからの信頼も厚い。

当社が開催するトップランナー整体実践塾やQPR法ベーシック講座、センターラインインソール資格取得セミナーなど、同業の治療家に対しての技術講師も担当している。

その功績を認められ書籍「腰痛解消!神の手を持つ12人 令和元年版」の1人に選ばれる。

   
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事