長時間立ちっぱなしでいると、足の付け根が痛くなったり、重だるく感じたりすることはありませんか?
特に工場での作業やアパレル販売員、美容師など、仕事で立ちっぱなしの状態が長い方は、股関節に痛み生じやすい傾向があります。
そんな、立ちっぱなしによる足の付け根やお尻、股関節の痛みを解消するために、何が原因なのかを考えながら改善方法を紹介していきます。
股関節痛解消ストレッチ動画で紹介しますので、実践してみてください!
【目次】
◆立ちっぱなしで足の付け根や股関節が痛くなる原因とは?
まずは、はじめに書いた立ち仕事によってもたらされる、足の付け根やお尻などの股関節周りの痛みや重だるさの原因を考えてみましょう。
ポイントは2つあります。
1つ目は、股関節周りの筋緊張です。
立ちっぱなしでいると、どちらか片方の足に体重を乗せるような姿勢をとってしまいがちです。そうすると、足の付け根やお尻などの股関節周辺の筋肉が固くなったり、骨盤を歪ませ、筋力バランスの悪化を招きます。
このような偏った状態で筋肉を使っていると、足の疲れや痛みを引き起こすおそれが出てきます。
立ち仕事が多い人は、このような筋肉の緊張や骨格の歪みを慢性化させないためにも、こまめな運動やストレッチが大切になります。
2つ目は、血液循環の低下です。
私たちの体は、心臓が脈を打つことで常に血液を循環させていますが、重力の影響があるため、立った状態では血液は下方、つまり足の方へと流れやすくなります。
足に流れてきた血液を心臓へ送り返す役割を担っているのがふくらはぎの筋肉であり、筋肉の収縮・弛緩(しかん)によってポンプの役割を果たし、血液を心臓に戻しています。
血液には酸素を全身に供給する役割もあるので、新鮮な酸素を含んだ血液が足にも送られ筋肉を動かしたり、姿勢を保ったりしています。
しかし、立ち仕事などでずっと同じ姿勢が続くなどが原因で、足の付け根やお尻周りの筋肉が固くなってしまうと、ポンプの力が弱まり本来心臓に戻されるべき血液が足に留まってしまうため、血液循環が悪くなり、重だるさや疲労感、むくみへとつながってしまいます。
◆立つ姿勢が足の付け根の痛み、股関節の歪みを悪化させる!?
本来カラダの重心は、膝下から足部までを繋ぐ骨(脛骨) に乗ることによって、体重を骨格で支えることができています。
しかし、立ちっぱなしの時によくやってしまう「片足に重心をかける」外側重心(外側に傾いた重心)は、体重を骨格ではなく筋肉で支えることになってしまいます。
その状態が長く続くと、足回りの筋肉が固まり、足首・膝・股関節の各関節の連結が崩れ、その上にある骨盤も歪むことになります。
その結果、足の付け根やお尻周り、股関節痛の原因になってしまうのです。
また、高いヒールの靴などを履く機会が多い方は、前足部重心(足の前の方に重心が偏る形)になりやすいです。
足部のアーチを支えている筋肉が疲労しやすく、足が潰れてきてしまい、扁平足や外反母趾の原因になるため、こちらも注意が必要です。
扁平足・外反母趾について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください↓
扁平足について
https://toyoconditioning.com/blog/henpeisoku-kaizen-seitai/
外反母趾について
https://toyoconditioning.com/blog/gaihanboshi-kaisyo-seitai/
◆股関節を整える!足の付け根が痛い方におすすめストレッチ
ご自宅で簡単にできる「足の付け根やお尻、股関節が痛い方にオススメのストレッチ」をご紹介します。
整体に行く時間がなくても、「セルフ整体」で予防・改善に繋げましょう。
動画を見ながらやってみてください!
辛くないのに効果あり!股関節の柔軟性を取り戻せる簡単フィットネス
動画はこちらから
毎日、継続的にストレッチができると、効果も上乗せされていきます。
ただ量をこなせば良いというものではありませんので、1日に2~3回丁寧に行えると良いでしょう。
◆ストレッチ以外にもできること
足の付け根やお尻の痛み、股関節痛を引き起こす原因は、皆さんの仕事の時の姿勢や生活背景に隠れていることがあります。
そのため、整体院東葉コンディショニングでは、仕事の時のちょっとした工夫や生活面でも様々なアドバイスをしています。
立ちっぱなしで股関節が痛くなる方は、以下の点に気を付けると良いでしょう。
・入浴
股関節には常に負担が掛かっていますが、湯船の中は浮力が働くため、負担が軽減されます。
また、ゆっくりお風呂に浸かることで体が温まり、血流改善され、筋肉の固さを和らげることができます。
さらに、入浴後に上記の股関節ストレッチができると良いですね。
・姿勢
どちらかに重心が偏った立ち方をしていませんか?
骨盤を歪ませてしまうことで、足の付け根やお尻周り、股関節の痛みにつながることがあります。
数回程度では大きな影響はありませんが、長時間同じ姿勢や昔からの癖がある方は要注意です。
両足でしっかりと立つように心がけましょう。コツは、足を肩幅より少し広く開くこと。少し落ち着かないかもしれませんが、ふらつきもなく、両足にバランス良く体重がかかるようになります。
◆まとめ
立ちっぱなしで足の付け根やお尻、股関節に痛みが出ている場合は、普段の姿勢や立ち方が影響を及ぼしている場合もあります。
姿勢に気をつけたり、股関節ストレッチの実施で、少しずつ改善させたいですね。
立ちっぱなしでの股関節痛にお困りの際は、東葉コンディショニングにご相談ください。