野球の投球動作での肩痛

 

野球選手で投球動作の時に、肩痛みに痛みを感じたことがある方は多いと思います。

 

私自身、高校野球の強豪である聖光学院でピッチャーをしていた時に、投球動作ででる肩痛を経験しました。

 

肩の痛みを我慢してプレーしていると、症状が悪化し完治までに半年~1年も掛かるケースがあるので、肩痛のときは投球を控え、症状の改善に専念したほうが良いです。

 

今回は、中学2年生のH君の野球による肩痛が整体で改善した例を紹介します。

 

こちらの動画では、野球選手のケガ問題についてわかりやすく解説しています。

ぜひご覧ください↓

 

【目次】

 


 

◆野球で投球動作で右肩に痛みが出る中学生

中学校の野球部で内野手のH君は、投球動作でボールをリリースする瞬間に、右肩に痛みが出るということでした。

 

3年生も引退し新チームに変わって、練習に気合が入るところですが、監督からは肩を痛めているという事で練習を休むように言われていたため、満足に練習に参加できませんでした。

 

そこでH君は、肩の痛みを治していち早く練習に復帰したいと思い、母親が通院していた整体院東葉コンディショニングに来院されました。

 

◆猫背・身体の歪みが影響して肩が上がりにくくなっていた

来院した当初のH君は、投球時肩の後ろ側(三角筋付近)が痛いという事でした。

 

立ち姿勢を見ると、猫背で背中が丸くなっている状態です。猫背の姿勢だと、正しい姿勢(真っ直ぐな姿勢)と比べて、投球動作時に肩が上がりづらくなります。

 

猫背で、無理に肩を上げて投げようとすると、腱板付近の負担が大きくなり(肩を動かす深部にある筋肉の上腕骨付着部)痛めることがあります。

 

また、肩関節の他にも、足首、股関節、胸郭に可動の悪さがみられ、投球動作にも影響があるように考えられました。

 

シャドーピッチングをしてもらうと、腕だけで投球動作をしていて、身体全体を連動させて投げることができていませんでした。

 

本来、身体全体を使ってボールを投げますが、H君は上半身だけ、特に腕の力だけでボールを投げようとするフォームのため、肩に負担がかかり肩痛になってしまっていたのです。

 

そこで、身体全体を使った肩に負担の掛からない投球フォームにするため、整体で身体全体の歪みの改善と重心バランスの向上を図っていきました。

 

◆野球の投球動作時の肩痛に対する施術

では、どのようにして肩痛を改善していったのでしょうか?

今回、H君に行った整体施術をご紹介します。

 

  • ●脊柱の生理湾曲の正常化

背骨は、体重の約10%といわれる頭の重さを支えています。成人の頭の重さは約6~8kg = ボーリング玉の16ポンド(7.2kg)です。その頭の重さを支えているのが、脊柱の生理弯曲と言われるS字カーブです。このS字カーブは、バネの役割をし、体を動かす時に衝撃を和らげたりバランスをとったりしています。

 

脊柱のS字カーブの中でも重要なのが、腰椎と仙骨が接する適度な角度がついている部分です。この角度によって、理論上体重の約3倍の重力が腰部に加わっても、分散吸収してくれる構造になっています。このように、腰部の生理弯曲を本来の形にすることは、その上にある胸部や頚部を安定させることにつながります。

 

整体施術では、脊柱の生理弯曲の正常化を図るため、写真のように施術台に上半身の半分程度が乗るように、四つん這いの姿勢になってもらいます。

 

四つん這いの姿勢をとることで、内臓から骨盤に掛かる圧迫を一時的に緩和することができ、骨盤周りの調整や生理弯曲の形成が行いやすくなります。

 

また、四つ這いの姿勢の状態のまま足首を回転させることで、下肢の緊張を緩和させることもできます。

 

⚫骨盤調整シムス位

うつぶせで脚を開いた状態にし、骨盤をゆっくり揺らしていきます。

 

左右同じようにおこなうことで、骨盤のゆがみが整えられていきます。

 

この手法で、骨盤のゆがみを整え背骨の動きを改善し、さらに腰背部の筋肉の緊張をとっていきます。

 

  • ●股関節調整(臀部側)

常に負荷がかかり疲労を起こしやすい、大転子周辺、大腿部の外側の筋肉の緊張を取り、股関節のゆがみを改善させていきます。股関節のゆがみが改善されることで、重心バランスの向上、股関節の可動改善を図ります。

 

  • ●腰背部の筋肉弛緩、骨盤、背骨調整

あおむけで骨盤を優しくゆらしながら、腰背部の筋肉の緊張をとっていきます。

 

腰背部から背中全体の筋肉の緊張が解消されると、生理弯曲や骨盤のゆがみも正常になり、背骨一つ一つの動きも改善されます。

 

  • ●側臥位胸郭調整

胸郭がゆがんでいると、猫背などの姿勢不良を招き、肩甲骨や肩関節の動きを制限します。

 

横向きになり、腕を上げることによって、胸を開きます。

 

この姿勢で、肋骨付近に手を触れて優しく揺らします。

 

こうすることで固まった肋骨の間の筋肉を弛緩させ、胸椎(脊柱の一部)、胸骨、肋骨からなる胸部を整えます。

 

●側臥位肩甲骨調整

肩甲骨は胸郭の上に張り付いている構造をしています。

 

横向きになることで肩甲骨を支えている筋肉に力が入りにくくなります。

 

この姿勢で、肩甲骨を優しく揺らし、肩関節や肩甲骨周辺の筋肉を弛めていきます。

 

◆肩の痛みが解消され、2週間で練習に復帰!

このように、H君に施術を行い、身体の歪みを調整していきました。

 

初回の施術後、シャドーピッチングをしたときの投球動作での痛みはありませんでした。その後、練習で試しに投げてもらうと、5割程の力で投げても痛みは出なかったそうです。

 

2回目、3回目は、投球時に身体を回旋させるために重要な、股関節と胸郭の動きを改善させていきました。

 

シャドーピッチングをさせてみると、胸郭が動くようになったことで、肩が自然に上がるようになっていました。

 

そして、4回目の施術後には投球動作で、肩に痛みが出ることはありませんでした。

 

肩の痛みを感じてから2週間後のことです。

 

更に猫背も改善し、大きいフォームで投げることができるようになり、以前より送球が速く正確になりました。

 

 

私も現役時代に、身体の歪みが野球をするうえで多大な影響を及ぼすことを知っていれば、もっと活躍できたのにと思うことがあります。

 

だからこそ、今は野球選手に、ケガをせず全力でプレーしてもらいたいという気持ちが人一倍あります。

 

H君には、その後セルフストレッチを教えながら、肩をはじめ全身のバランス調整などのメンテナンスを行うために、月に1回は来院してもらっています。

 

野球による肩の痛みは、悪化すると手術が必要になることがあります。痛みなどの症状が出たら、野球障害による施術実績が豊富な、整体院東葉コンディショニングに是非一度ご相談ください。

 

 

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Writer

小橋 悟

この執筆者の記事一覧

【資格】
・ 脳と身体の整体療法「QPR法上級認定」
・ ブレイン&ボディバランス研究所  会員
・ NPO法人日本心理カウンセラー協会 会員

子供の頃から母親のカラダの不調を見ていて、 施術家の道を志す。
現在は、月間約400回の施術をしながら、八千代院の院長を務めている。

ここまで磨き上げてきた施術技術・知識に加え、優しい人柄で、来院者さんからの信頼も厚い。

当社が開催するトップランナー整体実践塾やQPR法ベーシック講座、センターラインインソール資格取得セミナーなど、同業の治療家に対しての技術講師も担当している。

その功績を認められ書籍「腰痛解消!神の手を持つ12人 令和元年版」の1人に選ばれる。

   
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