野球の投球動作による肩の痛みを整体で解決!

野球をやっていた方で、投球動作時の肩の痛みを経験した方は多いと思います。

 

痛みを我慢してプレーしていると、症状が悪化し完治までに半年~1年も掛かるケースがあるので、肩痛のときは投球を控え、症状の改善に専念したほうが良いです。

 

今回は、野球の投球動作による肩の痛みについて説明していきます。

 

 

 

【目次】

 

 

 

◆投球動作時に起こる肩の痛みの原因とは

みなさんが経験する肩の痛みの原因は、なぜ起こってしまうのでしょうか?

投球時に起こる肩の痛みの原因は、大きく二つあります。

 

・オーバーユース

オーバーユースは、特に投球回数が多い投手に多いです。

投球動作は、振りかぶってからの一連の動作すべてが全身運動によって行われます。

 

投球は下半身からの力が体幹、上半身へと連動していく運動で、フォロースルーの瞬間には体重の1~1.5倍の牽引が肩・肘に掛かります。

そのため、下肢から伝わった力が肩・肘へと伝わることで、肩周りの多くの筋肉が収縮します。

 

その負担が多くなると、炎症を起こし痛みます。

オーバーユースによる肩・肘の痛みを防ぐためには、投球制限を設けること、投球後のアイシング、ストレッチなどのケアをしっかり行っていくことが重要です。

 

・マルユース

マルユース(誤使用)はフォームの破綻や技術不足によって、通常のフォームよりも大きく肩・肘の負担が掛かるために、引き起こされる痛みです。

 

肩・肘自体に問題がない場合でも、前腕や股関節の動きが制限されていると、「手投げ」になって過剰な運動を強いるようになり、これも投球障害の発生要因になります。

 

フォームを修正することもそうですが、自分の投げ方はどこに負担が掛かりやすいかを知っておくことで、ストレッチなどのケアをしやすくなります。

 

 

このうち、「整体」という観点から見た場合に重視したいのは「マルユース」です。

それでは、この「マルユース」は、具体的にどういった状態の時に引き起こされるのでしょうか。

 

 

◆投球動作による肩の痛みを防ぐには

野球の投球動作は全身運動です。

そのため、投球動作による肩の痛みを防ぐには、まずは肩だけに負担が集中しないように、全身が正しく動くようにバランスを整える必要があります。

 

野球の投球時、身体は、地面から足裏を通じて吸い上げたエネルギーを下肢・股関節・骨盤で蓄え、体幹、胸郭・肩甲骨で増幅し、肩関節・肘・手首・指先へと全身が連動することによってボールに力を伝えます。それにより、球威、重さ、ノビ、キレ、回転数があがり、力強く投げられるのです。

 

ところが、このような投球動作の連動の過程で、下肢や体幹の動きがうまく機能しないと、投球パフォーマンスは落ちてしまいます。連動機能が低い部分は、他の部分を駆使して補うため、負担がその箇所だけ大きくなります。こうなると、力のあるボールを投げることはできません。

 

また、肩の痛みがあるからと「肩」の治療により痛みが取れても、身体の使い方が悪ければ、同じような故障を繰り返すことになるのです。

 

(図:下肢の機能が低下することで、上肢(肩)に負担が集中する)

 

 

 

◆投球動作時の肩の動きとは

では、投球動作時には肩はどのような動きをしているのでしょうか。

 

投球動作には、肩甲骨の動きや範囲が大きく関わります。

 

肩は、繋がった肩甲骨と鎖骨とが、胸郭(肋骨)を前と後ろから挟むような構造をしており、肩甲骨には、16個の筋肉がついています。この位置関係やいずれかの筋肉に問題が発生すると、肩の動きが制限されてしまいます。

 

 

 

例えば、腕を横からあげる「外転」という動きは、腕だけしか動いていないように見えますが、肩甲骨も連動しています。

 

 

腕を下した状態から30度までは、上腕の動きで上げられるのですが、そこから先は肩甲骨との共同運動がなければ上げることができません。

 

肩甲骨を動かさずに腕を上げるためには、肩をすくめたり、身体を傾けるなど、かばった動き(代償運動)をしなければなりません。すると、不自然な負荷がかかった周辺の筋肉はますます固くなり、正常な動きを妨げてしまいます。

 

肩甲骨は胸郭に沿って動くため、猫背による胸郭の丸まり過ぎや、逆に丸まりの不足のように、土台となる胸郭の形が崩れると、肩甲骨は正しく動かなくなります。その状態が続くと、かばって使われた筋肉などの軟部組織に炎症が起こります。

 

このように身体のバランスが崩れた状態での投球動作は、当然肩や腕、腰などにも大きな負荷を掛けてしまうため、痛みが出ていたのですね。

 

野球肘でお困りの方はコチラをご覧ください。

野球の投球動作で生じる肘痛「野球肘」は整体で解決!

 

◆整体院東葉コンディショニングでの肩の痛みへのアプローチ方法

ここまでお話ししたように、投球動作時に起こる肩の痛みを根本的に改善させるためには、症状が出ている肩ばかりを見るのではなく、カラダ全体の歪みを改善させることが重要になります。

 

整体院東葉コンディショニングでは、投球時の肩の痛み改善のために、以下のステップを踏んで整体施術を行います。

 

・カラダの歪みやねじれを解消し、全身のバランスを整えることで肩甲骨の土台となる胸郭を正常な状態にする。

・肩甲骨と胸郭が連動する、肩関節の正常な動きを取り戻し、肩の筋肉に掛かる負荷を減らす。

・かばった動きによりたまった疲労を解消し、固まった筋肉を正常な状態に戻していく。

 

このように、上半身だけでなく下半身の動きの調整も行うことで、投球フォームのマルユースを防ぎ、投球パフォーマンスの向上を図るのです。

 

その他にも、早期回復や再発防止のために、日頃の姿勢や正しいカラダの使い方や、生活習慣の改善についての指導も必要に応じて取り入れていきます。

 

また、腱や骨の回復は筋肉の炎症と比べて時間がかかります。症状が悪化して、腱板損傷や疲労骨折などを起こしてしまうと、最大半年から一年間の投球禁止あるいは手術が必要になってしまいます。

 

そうならないようにするためにも、肩に違和感が出たら投球を直ちに中断し、早めに処置する必要がありますので、肩の痛みがなかなか治らないという方は、一度当院にご相談ください。

 

同じ肩の症状に関するページもございます。

症状名は違いますが、投球時の肩の痛みに対するものと同様の整体施術一例も詳しく書いていますので、こちらもご覧ください。

 

【四十肩・五十肩】

四十肩・五十肩の改善方法

 

 

◆整体施術で、痛みを忘れるくらいまでに回復!

整体院東葉コンディショニングで整体施術を受け、2週間で野球部の練習に復帰した中学生がいます。

 

彼は、身体のバランスが整ったことで、肩を痛める前よりも投球時の肘の位置が高くなり、心置きなく投球できるようになったそうです。

 

身体バランスを整えるということは、全身を正しく使えるようになるということです。フォームが変われば肩の痛み解消・予防だけでなく、コントロールも良くなり、投球の球威増強にもつながります。

 

肩の痛みを繰り返す方や投球があまりうまくいかない人などは、整体施術を受けて身体バランスを整えることが、悩み解決への近道ということもあるのです。

 

投球時の肩の痛みの症例についてはこちらをご覧ください。

野球投球動作時の肩の痛み 八千代市 10代男性

 

 

 

◆まとめ

身体の歪みは、野球のパフォーマンスに直接影響する非常に重要な問題です。

肩の痛みは、日常生活の悪い癖や姿勢の悪さが原因であることが少なくありません。

 

こうした悪習慣を持ちながら野球を続けると、肩の痛みは悪化したり、手術が必要となったり、最悪の場合、投球ができなくなり一生野球ができなくなることもあります。

 

痛みなどの症状が出たら、野球障害による施術実績が豊富な整体院東葉コンディショニングに、是非一度ご相談ください。

 

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Writer

小橋

この執筆者の記事一覧

【資格】
・ 脳と身体の整体療法「QPR法上級認定」
・ ブレイン&ボディバランス研究所  会員
・ NPO法人日本心理カウンセラー協会 会員

子供の頃から母親のカラダの不調を見ていて、 施術家の道を志す。
現在は、月間約400回の施術をしながら、八千代院の院長を務めている。

ここまで磨き上げてきた施術技術・知識に加え、優しい人柄で、来院者さんからの信頼も厚い。

当社が開催するトップランナー整体実践塾やQPR法ベーシック講座、センターラインインソール資格取得セミナーなど、同業の治療家に対しての技術講師も担当している。

その功績を認められ書籍「腰痛解消!神の手を持つ12人 令和元年版」の1人に選ばれる。

   
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