皆さんの周りで、股関節の痛みに悩まされている方はいませんか?
股関節痛は、男性に比べて女性の方が多いのが特徴の1つでもあります。
そして、股関節の疾患で有名なのが「変形性股関節症」です。
こうした股関節痛の症状は、なぜ女性におこりやすいのでしょうか。
既に股関節に痛みが出ている方はもちろん、変形性股関節症になるリスクを減らすために、痛みがない方も是非ご覧ください。
【目次】
◆股関節痛が女性に多いのは骨盤の形が関係している?
「股関節」とは、骨盤と大腿骨の連結部分のことです。
「寛骨臼」と呼ばれる骨盤側のおわん状の臼のようなくぼみに、「大腿骨頭」(大腿骨の先端の球状部分)がはまり込んで成り立っています。
実は、この股関節に大きく関係する「骨盤」の構造には、男性と女性で違いがあります。
女性の骨盤は、出産時に赤ちゃんが通り抜けられるように、男性に比べると広く浅い構造になっています。
それに伴い、女性は股関節のはまりも浅くなっています。
しかも男性に比べると、女性の方が筋力が弱く靭帯も緩いため、安定性に欠ける分、股関節に負担がかかりやすいのです。
また、妊娠中は骨盤周りの靭帯が緩むため、股関節痛に悩まされる妊婦さんは多くみられます。
しかし、いくら女性の方が股関節痛になりやすいとはいえ、全ての女性が股関節痛になるわけではありません。
股関節痛が出ない方、出ても改善する方の差は何なのでしょうか。
◆女性が股関節になりやすい要因
股関節痛になりやすい方の特徴としては大きく2つ、「脱臼や股関節形成不全」と「下肢アライメントの崩れ」があります。
脱臼や股関節形成不全といった器質的な問題は、股関節痛や変形性股関節症を引き起こしやすくなります。
以下に挙げるものに該当する方は、注意が必要です。
・臼蓋形成不全
・先天股関節脱臼
・大腿骨寛骨臼インピンジメント
・発育性股関節形成不全(後遺症)
詳しくはコチラをご覧ください↓
そして、もう一つの特徴である「下肢アライメント」とは、股関節から足部にかけての関節の並びのことをいいます。
股関節は「荷重関節」と言って、主に立っている状態では常に重力により負荷のかかっている関節です。
そのため、下肢アライメントが崩れてしまうと、股関節や周辺の筋肉に過度の負荷がかかるようになります。
下肢アライメントが崩れ、長期間にわたり股関節に過度な負荷がかかると、変形性股関節症に進行していくこともあるので注意が必要です。
特に、女性がやりがちな女の子座りや横座りは、骨盤と股関節を歪ませる大きな原因となります。
こうした座り方では、股関節が内旋してしまいます。
図のように股関節が内旋した状態、つまり正しい位置にない状態で体重がかかるため、股関節への負担は大きくなり歪んでしまうのです。
横座りや女の子座りが楽に感じている方は、すでに骨盤や股関節が歪んでいる可能性が大いにあります。
こうした身体の歪みを整体やストレッチで整えておくことが、女性に多い股関節痛の改善につながるのです。
骨盤を歪ませてしまう座り方について詳しくはコチラ↓
◆股関節痛に対する整体院東葉コンディショニングの考え方
股関節痛と聞くと、痛みがある股関節だけに焦点を当ててしまいがちですが、多くの場合、股関節痛の原因は生活背景にあります。
変形性股関節症と診断されたAさんは、ある日突然股関節痛に襲われ、その背景には股関節痛の原因となる悪習慣がありました。
特に意識しないような日常動作がどれほど負担をかけるのでしょうか。
〈Aさんを苦しめた3つの悪習慣〉
-
①座り方のクセ
Aさんは、仕事で椅子に座っているときに、足を組む癖がありました。必ずといっていいほど、右足を左足の上に乗せていたそうです。
それでは、なぜ足を組んでしまうのでしょうか?
実は足を組むのは単なるクセではなく、座った姿勢を安定させるためのバランスをとる行為だったのです。
人は座っている時、利き手と反対側に重心を置きやすくなります。
例えば、右利きの人が文字を書く時は、右に重心を傾けていると文字が見えなくなってしまいます。左からのぞき込むようにすると、自然と身体は左に重心が寄ってしまいます。
そのため、浮いてしまう右足の不安定性を解消させようとして、右足を上に組んでバランスを保とうとすることが多いのです。
こうして右足を上にして組んだ場合、骨盤は右側が上がり背骨も右側に傾きます。この状態だと右側の股関節は、常につまるようなストレスが加わり、歪みや痛みが生じやすくなるのです。
意識して足を組むのをやめようと思っても、つい足を組んでしまう方は、身体が足を組みやすい状態に歪んでいる可能性があります。
こうした場合は、整体施術を受けて歪みを解消し、足を組まなくてもバランスが取れる安定した身体にしていくことが重要です。
②負担をかける座りっぱなし姿勢
Aさんは朝仕事を始めてから終わるまで、お昼休みとトイレに行く以外は席から立ち上がることはありませんでした。
特に座りっぱなしの状態だと、立ち上がるときに使われるお尻の筋肉が弱まったり、足を前に振り出すときに使われる腸腰筋という筋肉が縮んだりします。
すると、本来の正しい動きができなくなり、股関節に負担をかけるような立ち方や歩き方になってしまうのです。
1日中座るような仕事をしている方は、1時間に1回は立ち上がったり、伸びをするなど、身体を動かすようにしましょう。
③股関節痛がある方の座る姿勢
Aさんはデスクワークで、特にノートパソコンを使う仕事が多い方でした。
足を組んだ状態で身体を前のめりにして背中を丸め、パソコンの画面を覗き込むような姿勢を常にとっていました。
しかし、背筋を伸ばして座ろうとしても長くは続きません。そもそも身体の構造上、自然に座れる大腿骨と骨盤の角度は70度なのです。90度にした状態で座るためには、大腰筋の力が必要になります。
また、股関節を深く曲げると、股関節の前側がつまった、感じがある方は要注意です。
こういった症状は、「インピンジメント」と呼ばれる、股関節で筋肉などの組織を挟み込んでしまうような異常な動きから、腱板断裂を引き起こしやすい状態である可能性があります。
これは、変形性股関節症の初期病変の1つとも言われているので注意が必要です。
このように整体院東葉コンディショニングでは、痛みがある股関節だけでなく、体全体のバランスや下肢の調整を行い、股関節痛の原因を取り除いていきます。
詳しくはコチラをご覧ください↓
https://toyoconditioning.com/kokansetsutsuu/
◆まとめ
初期の股関節痛は、立ち上がりや長時間歩いた後など、ちょっとした痛みであることがほとんどです。
股関節痛が弱い内、もしくは出る前に整体などでケアしておくと、改善も早いのですが、痛みが出てもすぐに治まるから、痛みが強くないから、と放置していると変形性股関節症のリスクは高くなり、最悪の場合は手術が必要な状態にまでなってしまいます。
現在痛みがある方はもちろんのこと、過去に痛くなったことがあるという方は要注意です。
上記で紹介した悪習慣に心当たりはありませんか?
生活を見直し、整体やストレッチで体をケアしながら股関節痛を改善していきましょう。
【股関節痛でお悩みの方におすすめストレッチ】
【整体】初心者でもできるガチガチの股関節を柔らかくするストレッチ!