美容師の大敵!腱鞘炎になってしまう原因とは!?

 

 

「シザーを持つ手が痛い!」「ロットを巻く時手首が痛い!」「コームをよく落としてしまう!」「シャンプーすると手が痛い!」

カットにカラー、シャンプー、ワインディングなど、手首や指先を毎日酷使する美容師に起こりやすいのが「腱鞘炎」です。

 

最初は指や手首がだるくなる程度から始まり、次第に痛みが出始めます。

 

その後は痛い時と痛くない時を繰り返しますが、そのうち動かさなくてもズキンズキンと痛み、悪化すると手術が必要になる場合もある恐い症状です。

 

腱鞘炎は、手を使わないようにするのが一番の治療と言われていますが、「そもそも仕事で使わないわけにいかないから痛めているのに・・・。」という声をよく聞きます。

 

また「病院に行きたいけど、仕事が忙しくて休めない…。」なんて方も多いと思います。

今回は、そんな美容師の方に多い腱鞘炎の原因について詳しく見ていきましょう。

 

 

【目次】

 

 

◆腱鞘炎の原因とは?

腱鞘炎とは、手首や指の内側で起きやすい炎症で、炎症した部分を動かすとしびれるような痛みや腫れを伴います。

私たちが手の指を動かす時は、指の筋肉だけでなく、肘から手首にかけての「前腕」と呼ばれる部分の筋肉も動かしています。

 

そして、前腕の筋肉の伸び縮み運動を、「腱」を使って指に伝えています。

筋肉と腱の関係は、筋肉が縮めば腱が伸び、筋肉が伸びると腱は縮むといったように連動しています。

 

 

腱鞘は読んで字のごとく腱の鞘部分です。腱鞘は、正しい軌道で指を動かせるようにするため、筒状に腱を包み込んでいます。

 

指を使えば使うほど、腱と腱鞘との摩擦が多くなり、炎症を起こして痛みを発するようになります。

この腱と腱鞘の摩擦が腱鞘炎の原因です。

 

◆腱鞘炎の種類

腱鞘炎の種類は、バネ指とドゲルバン病という2つのものに分類されます。

 

【バネ指】

指を動かした時に、痛みや動かしにくさを感じる腱鞘炎です。

 

悪化すると、指を伸ばそうとしたときに引っかかりを強く感じ、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が出てきます。

朝方に症状が強く、日中は使っていると症状が軽減することもあります。さらに悪化すると、指が動かない状態になります。

 

 

更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く見られます。

指先を酷使する美容師はもちろん、パソコン仕事やスマホ操作の多い方、楽器演奏者、料理人など、指を良く使う仕事の人に多いのも特徴です。

 

バネ指による症状は、痛みの出ている指や手首だけでなく、腕や肩の捻じれを治さない限り、再発の危険性が残ってしまいます。

 

そのため指や手首だけではなく、骨盤や胸郭、背骨など、身体全体の歪みを整えていくことで、腕や指先への負荷を軽減させていかないと根本的な解決につながりません。

 

 

【ドゲルバン病】

ドゲルバン病は、親指を曲げ伸ばしすると痛みを感じる腱鞘炎です。

 

20代~50代の女性の妊娠、出産、更年期でホルモンの変化があるときや、美容師やマウス使うデスクワークなどの手を酷使している方に多い症状です。

痛みでタオルを搾るような動作が辛くなるのが特徴の一種です。

 

親指を伸ばす短母指伸筋腱、親指を広げる長母指外転筋腱が手首の親指側のトンネル状の腱鞘を通っており、親指を使いすぎる根元あたりが腫れてきて

 

 

・押すと痛む

・親指の曲げ伸ばしをすると強く痛む

・親指が思ったように動かせない

 

といった見極めポイントがあります。更に下の検査をすると簡単に判断できますよ。

 

 

1.親指を握るようにしてグーを作る

 

2.親指側が上になるように、腕を前に伸ばす

 

3.手首を小指側に曲げる

 

 

これは「アイヒホッフテスト」と呼ばれる検査です。この検査で親指の付け根あたりに痛みを生じる場合、ドゲルバン病であると言えるでしょう。

気軽に出来ますので早速試してみてください。

 

 

◆美容師が腱鞘炎になってしまう理由とは?

 

新人美容師とベテラン美容師を比べると、圧倒的に新人美容師の方が、腱鞘炎になる率が高いそうです。では、新人とベテランで何が違うのでしょうか?

 

それは「無駄な力み」です。

 

慣れていない身体の使い方や、緊張などで過度に手に力が入ったまま動かすことによって、手を何倍も酷使してしまっているのです。

 

お客さんの要望によっては、カットやパーマで毛束を様々な角度に引き出しますが、ベテラン美容師は身体を上手く使って、ワインディングすることが出来ます。

 

しかし、そうした動きに慣れていないと身体をうまく使えず、腕や肘だけに頼り、手や指にかかるストレスが増えて腱鞘炎になりやすいのです。

 

 

そして、その使い方に慣れてしまうと、経験を積んでからも同じような身体の使い方をしてしまうため、ベテランになっても腱鞘炎による痛みが出てしまうのです。

 

 

 

 

◆腱鞘炎にならないためには?

美容師という職業柄、手首や指の酷使はある程度避けられません。

そのため、力が入らないように意識したり、指や手首、肘だけにたよらずに、身体の使い方を工夫していくことが重要です。

 

また、手首を固定するなど、長時間同じ姿勢で作業するのも、腱鞘炎の原因になりますので注意しましょう。

 

とは言うものの、ただ意識すると言っても難しいものですよね。

 

意識するためには、自分の身体が今どういう状態なのかを知り、うまく身体が使えるように整える必要があります。

 

身体のバランスが悪いままでは、うまく身体を使えるはずがありません。

 

整体院東葉コンディショニングでは、日頃のカラダの使い方、姿勢をはじめ、全身のゆがみを調整することでの様々な症状の改善、手首や指の痛みや腫れ、曲げにくさ、ポキポキ音が鳴るなどの症状の緩和や再発しない健康な体づくりを目指していきます。

 

身体の歪みはなかなか人から言われただけではわかりません。

 

そこで自分のカラダのゆがみをAIで診断できる「姿勢診断システム シセイカルテ」を使い、身体の状態を分かりやすくお伝えしています。

 

 

カラダのゆがみによって、どこの筋肉が緊張しているかもわかりますので、力が入ってしまう原因に気づくきっかけにもなります。

 

一度測定してみて、自分のカラダのゆがみの状態を把握し、姿勢改善プランを立ててみませんか?

 

身体のバランスを整えることで、手や指にかかるストレスが溜まりにくくなりますよ。

 

 

 

◆簡単セルフストレッチ

腱鞘炎の予防、改善に効果的なストレッチを動画でわかりやすく説明しています。

 

見ながら実践してみてください!

 

~注意点~

*痛みのない範囲で!

痛いことはなるべくしない方が、早い症状回復が見込めます。普段から痛い姿勢や動作は避けるようにしましょう。我慢してやる必要はありません。

*適度な回数で!

たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。1回やって、次に行うまでは30分以上あけ、1日数回に分けてやる方が効果的です。

 

 

◆まとめ

美容師の腱鞘炎は職業病とも言われますが、自分自身で意識すれば予防することもできます。

 

腱鞘炎にならないために、自分の身体のバランスを整え、使い方を意識するのは勿論ですが、なるべく手に負担のかかりにくい道具を探してみるのも腱鞘炎予に繋がりますよ。

 

一般的な対処法でよくならなかった方、今、痛みに苦しんでいる方は是非、整体院東葉コンディショニングにご相談ください。

 

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腱鞘炎についてもっと詳しく知りたい方はこちらから!

腱鞘炎の改善方法

 

 

Writer

小橋 悟

【資格】
・ 脳と身体の整体療法「QPR法上級認定」
・ ブレイン&ボディバランス研究所  会員
・ NPO法人日本心理カウンセラー協会 会員

子供の頃から母親のカラダの不調を見ていて、 施術家の道を志す。
現在は、月間約400回の施術をしながら、八千代院の院長を務めている。

ここまで磨き上げてきた施術技術・知識に加え、優しい人柄で、来院者さんからの信頼も厚い。

当社が開催するトップランナー整体実践塾やQPR法ベーシック講座、センターラインインソール資格取得セミナーなど、同業の治療家に対しての技術講師も担当している。

その功績を認められ書籍「腰痛解消!神の手を持つ12人 令和元年版」の1人に選ばれる。

   
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