腰痛の中でも、比較的若い年代に多いのが「腰椎椎間板ヘルニア」です。スポーツをするなどの激しい動作で起こりやすく、日常生活でも辛いほどの痛みやシビレを伴うことがあります。
しかし、腰椎椎間板ヘルニアの痛みに関係するのは運動だけでなく、「骨盤の歪み」が大きく影響しているってご存知でしたか?
今回は、腰椎椎間板ヘルニアと骨盤の歪みの関係と、カラダの歪み解消をサポートするセルフストレッチをご紹介します。
【目次】
◆腰椎椎間板ヘルニアの原因にもなる!?骨盤が歪む原因とは?
骨盤が歪む原因には、姿勢が大きく影響します。
姿勢の悪さとして、特によくみられるのが「猫背」です。
長時間のデスクワークや勉強で背中が丸まってしまうと、背骨と連結している骨盤が一緒に後ろに倒れてしまいます。
それを長時間、頻繁に続けていると、骨盤が後ろに傾いた状態で固定されてしまいます。
捻られ下の図のような歪みが生じます。
また、イスに座ると足を組む人も多いですよね。足を組むと、骨盤は右上、または左上に<ひねられます。>
これを長時間、あるいは短時間でも頻繁に行うと、次第に骨盤がひねられた状態で固定されてしまいます。
次第に骨盤が歪んだ状態で固定されてしまいます。
座る姿勢に限らず、肘立て寝や片足重心のような、日常で行っている何気ない「姿勢」や「クセ」が、
骨盤を中心としたカラダ全体の歪みを引き起こす大きな原因となるのです。
引き起こし、腰痛椎間板ヘルニアの原因にもなるのです。
腰椎椎間板ヘルニアの原因ともなる、身体の歪みを整え、症状改善に導く、東葉コンディショニングの整体施術はこちらをご覧ください。
◆骨盤の歪みと腰椎椎間板ヘルニア
では、骨盤の歪みはどのように腰椎椎間板ヘルニアに影響するのでしょうか。
ヘルニアとはドイツ語で「飛び出る」という意味があります。
腰椎椎間板ヘルニアとは「腰椎(腰の骨)の椎間板という部分が飛び出している」という意味です。
腰椎と腰椎の間が圧迫されると、クッションの役割を務めている椎間板が潰され、飛び出してしまいます。
そして、飛び出した部分が神経に触れることで、痛みやシビレが生じます。
しかし、腰椎椎間板ヘルニアになったからといって、必ず痛みが出るわけではなく、普通に生活を送っている方は大勢いらっしゃいます。
この違いこそが「骨盤の歪み」なのです。
骨盤に歪みがあると、当然その上に位置する背骨もキレイに揃った状態ではいられません。背骨のズレは椎間板への圧迫の増大や、神経の位置のズレにも繋がります。
こうなると、本来なら神経に触れるほどではない飛び出し具合であったとしても、少しの動きでも神経に圧をかけてしまったり、ひどい場合は常に神経に触れてしまうことになりかねないのです。
逆にいえば、腰椎椎間板ヘルニアであっても、骨盤をはじめとするカラダのバランスが整っており、飛び出した部分が神経に触れずに済めば、痛みやシビレは出ないという事です。
でも、骨盤が歪んでいるかどうかなんて、自分ではよく分かりませんよね。そこで、簡単にできるセルフチェック法をご紹介します。
◆骨盤の歪みチェック
1.椅子に座って歪みチェック
まずは、自分の骨盤がどのように歪んでいるのかチェックしてみましょう。
イスに浅く腰掛け、くるぶしを合わせて足を揃えます。
両膝の先に指を軽く当てて、上からのぞくように見てください。膝の位置に左右差がある場合は、骨盤が歪んでいる可能性があります。
2.立ち姿で歪みチェック
壁に背中をつけるように、真っ直ぐに立ちます。
壁にかかと、ふくらはぎ、おしり、肩、後頭部がついているか確認します。
腰と壁に手のひら1枚以上の隙間がある場合は「反り腰」。猫背の人は頑張らないと、肩と後頭部が壁につきません。
では、こうした<姿勢の悪さが>関係する腰椎椎間板ヘルニアの痛みは、どうしたら解消できるのでしょうか。自分で簡単にできるストレッチをご紹介します。
◆自分でできる骨盤矯正 自分でできる歪み改善・予防エクササイズ
少しでも自分でできることはないか、とお考えの方にオススメなのがセルフストレッチです。カラダの歪みを整え、腰への負担を減らしていきましょう。
<足組みゆらゆら骨盤矯正><骨盤調整エクササイズ>
腰かける場所があれば、いつでもどこでも簡単にできます。
特に足を組むクセがある方は、こうしたストレッチを意識的に行うことで、骨盤の歪みが矯正され、身体のバランスが良くなります。
身体バランスの土台となる骨盤を安定させるためのエクササイズです。
腰痛の原因となる骨盤の前傾、後傾などの歪みを解消、予防をするためのエクササイズです。
<骨盤コロコロストレッチ><体幹調整エクササイズ>
骨盤のゆがみがとれてきたら、次は骨盤を動かす体操です。
骨盤と背骨の付け根の関節に動きを出すことで、腰周りの筋肉に柔軟性をつけるストレッチです。
この体操は骨盤・背骨の歪み矯正や猫背の矯正に効果があり、普段の姿勢が原因で痛みが出ている方に効果的です。
体幹部の柔軟性を高めるエクササイズです。
腰痛、肩こり、首痛の解消や予防に効果的です。
またスポーツ選手のパフォーマンスアップも期待できます。
<シムス位エクササイズ><12種類の全身調整エクササイズ>
うつ伏せで行うエクササイズです。骨盤と同時に股関節を整えることができます。
動かすことが困難な場合、この姿勢でいるだけでもある程度の効果が見込めます。
全身の歪みを効率よく整えることができるエクササイズです。
特に痛みはないけど、姿勢が気になる方や腰痛を予防したい方におすすめのエクササイズです。
~注意点~
*痛みのない範囲で!
痛いことはなるべくしない方が、早く症状回復が見込めます。普段から痛い姿勢を取ったり、痛い動作はしないようにしましょう。我慢してやる必要はありません。
*適度な回数で!
たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。1回やってみて、2回目をするときには30分以上あけて、1日数回に分けてやる方が効果的です。
腰椎椎間板ヘルニアの症状や原因、ストレッチについてお伝えしてきました。
腰椎椎間板ヘルニアの痛みを改善させる為には、痛みが起こるプロセスを理解することが大切です。日頃の生活の中で、姿勢やカラダの使い方のクセを改善し、腰部に過剰な負担が掛からにようにして、疲労を溜めないようにしていきましょう。
ツラい腰痛から開放され健康なカラダを手に入れるために、腰椎椎間板ヘルニアの痛みやシビレ、その他腰痛などでお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。