会社の上司や同僚と、あるいは趣味で定期的に打ちっぱなしの練習に行ったりと、ゴルフは若い人からシニアまで人気のあるスポーツです。しかし、その一方で腰痛に悩まされるスポーツでもあります。
腰の痛みを抱えたままだと、思うようにゴルフを楽しめませんよね。
そこで、今回はゴルフスイングと腰痛の関係について、腰痛解消ストレッチなどを紹介しますので、ぜひ役立てて欲しいと思います。
【目次】
◆ゴルフスイング時の腰への影響
ゴルフをしていて、特にスイング時に腰痛を経験した方は少なくないと思います。
ではなぜ、ゴルフスイングで腰が痛くなってしまうのでしょうか?
ゴルフスイングには、下半身の回旋動作の後に上半身の回旋動作が連動するという特徴があります。
中でも、この動作において重要な働きをするのが、体幹部である「胸郭(肋骨)、胸椎(背中)」と「股関節」です。
腰椎は、椎間関節が上下でつながる構造をしており、前屈や後屈などの前後の動きに適していますが、カラダをひねるような左右に回転させる動作には適していません。
そのため、体幹部や股関節の固さからカラダをうまく使えないと、本来回旋の動きをしない腰椎に無理な力が加わります。
こうした状態でのゴルフスイングは、胸郭や胸椎を連動させるどころか、腰椎椎間関節の連結部分に強い負担をかけてしまうため、腰痛を引き起こしてしまうのです。
この状態が悪化すると、慢性腰椎や腰椎分離症などの症状に繋がるリスクも高まりますので、注意が必要です。
◆ゴルフスイング時に起こる腰痛を解消させるには
ゴルフスイング時に起こる腰痛をなくすためには、腰背部の筋肉、腰椎への負担を最小限に抑えることが重要です。
胸郭を覆う体幹部、股関節周辺(お尻周り、下肢、下腹部など)の柔軟性が高まることで、回転動作の可動域が広がり、体を回転させるスイングの一連の動作がスムーズに連動するようになります。
その結果、スイング時のインパクトが強くなり、飛距離の伸びも期待できるのです。
ゴルフスイング時には、下半身から上半身の柔軟性を出しつつ、下から上へのスイング動作の連動を意識することは、腰痛予防だけでなく、スイングのパフォーマンスアップにも繋がるのですね。
*腰椎分離症になったゴルファーの症例は、こちらをご覧ください。
「女子ゴルファーを目指す高校生の腰椎分離症克服記」
https://toyoconditioning.com/blog/golferlumbarseparationdiseasehighschool/
◆おすすめ腰痛解消ストレッチ
では、どうすればゴルフスイングでの柔軟性を高められるのでしょうか?
ここで、ご自分で簡単にできるストレッチをご紹介します。より楽しくゴルフができるように、また、腰痛にならない体を目指すためにも、ぜひ実践してみましょう!
〇シムス位エクササイズ
ゴルフのスイング動作で大切な骨盤の歪み矯正、体幹部の歪み矯正ができます。
〇臀筋ストレッチ
腰痛の原因になる股関節やハムストリングスのストレッチができます。
〇胸郭回旋ストレッチ
胸郭周りに柔軟性が出ることで、ゴルフスイングのパフォーマンスアップと共に腰痛改善・予防に繋がります。
〇体側ストレッチ
体幹部や背骨の歪み改善、可動域向上ができますので、ゴルフスイングのパフォーマンスアップと共に腰痛改善・予防に繋がります。
◆まとめ
ゴルフスイングで起こる腰痛について紹介しました。
腰痛を解消させるには、痛みを起こしているプロセスを知ることが重要です。
体幹部が固いのか、股関節の動きが悪いのか、人それぞれカラダの状態は違います。
そのため、カラダの使い方を確認しながらゴルフスイングを行うことは腰痛解消の第一歩です。
全身をうまく使えないままに力任せでスイングすると、腰をはじめ身体のあらゆるところに負担をかけてしまいますので、注意してくださいね。
楽しいゴルフライフを過ごすためにも、この記事の中で紹介しているストレッチを是非実践していただけたらと思います。