嗜む程度であっても、お酒を飲む人にとっての飲み会は、ストレス発散や週末の楽しみです。
しかし、アルコールを摂取することで腰痛になったり、痛みが強くなるってご存じでしたか?
飲み会の途中や帰り道、翌日など、いつもより腰痛がひどくなったという経験がある方も少なくありません。
ここでは、アルコールと腰痛悪化の関係についてご紹介します。
【目次】
-
◆アルコールを摂取するとどうなるの?
ヒトが飲食をした場合、食べ物は胃で消化され小腸で吸収されるのですが、アルコールは摂取後すぐに胃で吸収が始まります。
- そして、吸収されてからわずか数分のうちに、全身にくまなく浸みわたります。
- そのアルコールが脳に入ると、脳の神経細胞にはたらきかけ、脳の働きを麻痺させるのです。
- これが、「酔う」という現象です。
- アルコールは肝臓で分解される時に「アセトアルデヒド」という有害物質を発生します。
- これは二日酔いの原因とも言われる物質で、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
- 更にこれが分解されると、尿や汗、息などとして体の外に排出されます。
- 「酒は百薬の長」とも言われるほど、お酒には様々なメリットがあります。アルコールには、適量であれば、
1.空腹感が増し、食欲が増進する
2.血管が拡張し、血行が良くなる
3.緊張がほぐれ、コミュニケーションが円滑になる
4.ストレスが緩和される
などの良い効果もあります。
- しかし、これらのメリットはあくまでもお酒を「適度」に飲んだ場合に限り、必ずしも明確な効果が出るわけではありません。
-
◆腰痛を悪化させるアルコールの作用とは?
お酒を飲むことで、食欲増進、ストレス緩和など良い効果もありますが、上に記したようにこれらは「適度」に飲んだ場合に限ります。
よく知られている「アルコール中毒」のように、飲み方・飲む量によっては毒となるのです。
では、アルコールがどのように作用すると腰痛を悪化させてしまうのでしょうか。
アルコールには、血流を良くする作用があります。
- これだけ聞くと、身体に良いのではないかと思われがちですが、腰痛は筋肉の炎症によって起こっていることも多く、そうした場合は飲酒をすることで痛みが強まってしまいます。血行が良くなることで、痛みが生じている場所に血液が集まりやすくなり、炎症が悪化してしまうのです。逆に、お酒を飲んだことで腰痛が改善されることもあります。
- そのような場合は、血行不良が原因の腰痛だと考えられますが、一時的なもので完治とは言えません。腰痛と血流の関係について詳しくはコチラをご覧ください。
- 東葉コンディショニングの腰痛のへの整体施術は、コチラをご覧ください。
-
◆アルコールが腰痛に与える様々な影響
アルコールは、腰痛を悪化させるだけでなく、腰痛を引き起こすこともあります。飲酒による腰への影響を見ていきましょう。
-
-
●飲酒後の「冷え」が腰痛を悪化させる
上で説明したように、お酒を飲んでいるときや飲み会後は血行が良くなり、体温が上がります。しかし、その後寒くなるという人も少なくありません。
上がった体温は、熱を放散させることで下げるのですが、飲酒後は体温調整がうまくいかず本来の体温よりも冷えすぎてしまうこともあります。
身体が冷えると、血管を収縮させ血流を滞らせるため、腰痛を引き起こしたり、悪化させる一因となるのです。
腰痛と冷えの関係について詳しくはコチラ↓
《https://toyoconditioning.com/blog/youtsu-hie-akka/》
-
●飲酒で腰痛の治りが遅くなる
摂取したアルコールを消化する際には、疲労物質や老廃物の代謝に欠かせない栄養素である、ビタミンB群をはじめとするさまざまなビタミン類やミネラル類が消費されてしまいます。
飲酒によってこれらの栄養不足が起こると、疲労物質や老廃物が溜まりやすくなり、腰痛の治りが遅くなることにもつながるのです。
-
-
-
●お酒を飲んでいるときの姿勢で腰痛発症・悪化
お酒を飲むと気もゆるみ、背中を丸めて座ったり、無理な姿勢をとる人も多いかと思います。
そのような姿勢を長時間続けていると、腰に負担がかかり腰痛につながってしまいます。
また、お酒を飲んでいる時は、なかなか自由に席を立てなかったり、同じ姿勢で長時間過ごしてしまいがちです。
-
- すると、腰に負担をかけ続けてしまい、腰痛が悪化するとも考えられます。
-
-
●飲酒が原因の内臓疾患で腰痛に
-
- 内臓に負担がかかるほど過度にお酒を飲んだ場合、内臓の不調が腰痛としてあらわれることがあります。腰痛を引き起こす内臓疾患は、腎臓や肝臓、十二指腸潰瘍など原因は様々で、お酒だけでなく、つまみの油ものや塩分、アルコールによる胃炎や膵炎も腰痛の原因です。こうした腰痛を放置すると、症状をさらに悪化させてしまう恐れがあります。
- まずは、お近くの医療機関にかかることをおすすめします。適度な飲酒量を心がけ、休肝日を設けるなど、内臓に負担をかけないお酒の飲み方をするのが大切です。
-
◆おすすめのセルフケア