腰痛に天気が影響を与えるというのは、本当なのでしょうか。
よく、「雨の日は古傷が痛む」「台風が近づいてくると腰が痛い」「神経痛は雨の日に痛みが増す」という話を聞いたり、実際に体験したことのある方も、少なくないと思います。
今回は、低気圧と腰痛の関係と対処方法について、みていきましょう。
【目次】
◆低気圧が体に及ぼす影響とは?
低気圧という言葉は、天気予報や新聞、ニュースサイトなど様々なところで目にしますが、あまり気に留めたことがない方も多いのではないでしょうか。
ところが、「低気圧が近づくと体調が悪くなる」という方も、実は少なくないのです。
では、低気圧が続くと体にどのような影響があるのでしょうか。
・内耳にある気圧受容器が反応し、交感神経を活発化させるため、ノルアドレナリンが分泌し痛覚神経を刺激する。
・低気圧によって活動している時に働く交感神経と、リラックスしている時に働く副交感神経のバランスが崩れてしまう。
・身体的・精神的ストレスになり自律神経が乱れて痛みが出る 。
こうした影響により、体調を崩してしまうと考えられているのです。
気圧の変化による体調不良について動画です。こちらからご覧になれます↓
◆腰痛と低気圧の関係とは?
では、低気圧と腰痛についての関係は、どういったものがあるのかを見ていきましょう。
2018年度の一年間の雨の日(降水日数)(https://uub.jp/pdr/g/w_9.html)は全国平均で107日。一年のうち3日に一度は雨の日です。雨の日に腰が痛くなるという方は、週のうち2~3日は痛みに悩まされている状態ということになります。
低気圧によって気圧が低下すると、血液循環が低下し、交感神経が刺激され自律神経が乱れてしまいます。
自律神経は、活動している時に働く交感神経と、リラックスしている時に働く副交感神経がバランス良く働いていることで体調を管理していますが、このバランスが崩れ交感神経が優位な状態になることで常に体が緊張状態になってしまうと、血管を圧迫してしまうのです。
その結果、血流が悪くなり腰の痛みを起こしやすい部分に酸素が届けられなくなるため、状態が悪化して痛みが強くなってしまうのです。
◆腰痛以外にも急激な気圧の変化は体調不良を誘発
腰痛をはじめとする体調不良は、自律神経が外気に合わせて調整できているうちは、あまり起こりません。
問題なのは「気圧が急激に低下するとき」です。
急激な気圧の低下や、低気圧が続いた状態は、様々な不調を引き起こすだけでなく、「ヒスタミン」という炎症物質の分泌を増加させます。
ヒスタミンは体を守るために活性化して、「痛い」「かゆい」などの「防衛反応」を起こし、体の異常を脳に伝える役割をしているものです。
急激な気圧の低化により体が刺激を受けることで、肥満細胞といわれる細胞から大量のヒスタミンが分泌され、炎症物質であるヒスタミンが交感神経を刺激したり、関節や筋肉に溜まる事で、自律神経はバランスを崩してしまいます。
自律神経が乱れ、常に交感神経が優位になる状態が続くと、体は緊張しっぱなしです。
その結果、「痛み」として、体に不調が現れるのです。
◆低気圧による腰痛にオススメの対処法
低気圧による体調不良の対処法は、自律神経をうまくコントロールするということになります。
まずは、自律神経のバランスが整えるための、腹式呼吸の正しいやり方をお教えします。
<腹式呼吸のやり方>
1. 仰向けになって、リラックスする。
2. 両膝を立て、肩幅程度に開く。
3.両手をお腹の上に載せて、手の重さを感じながら呼吸を行う。
※手の圧は呼吸による腹部の上下を感じる程度で、押さないようにする。
※息を吸うときは、鼻からお腹に大きく吸い込む。息を吐くときは、口からゆっくりと長く吐くようにする。
気圧の変化から影響を受け、血流が悪くなると痛みが出てくるということがわかりました。
呼吸法のほかにも気を付けたいポイントがあります。
1.軽い運動やストレッチ
体を動かすことで、血流が良くなってきます。特に、背中から骨盤周り・足にかけての筋肉を動かすことで、筋肉がほぐれて腰への負担を減らすことが出来ます。
【オススメストレッチはこちら!】
*必ず痛みのない範囲で行うことが大切です。
2.体を温める
気圧の変化で収縮してしまった血管は、温めることで広げることができます。そうすることによって全身の血行が改善されるので、血流悪化が原因で出ていた痛みが和らいでいきます。
一番効果的なのは、お風呂に10~20分位浸かることです。特に夏場に「暑いからシャワーを浴びればいいや」と思っている方は、注意しましょう!お風呂に浸かることで、疲労回復にもつながりますので、腰の痛みも和らぎます。
3.体を冷やさない
体の冷えは、血流を悪くする原因となります。
室内外の温度差が大きいほど、体は温度差による不調を起こしやすくなりますので、季節を問わずエアコンやひざ掛けなどをうまく使い、なるべく一定の体温を保つように心がけましょう。
冬場は誰もが寒さや冷えに意識を向けますが、実は夏場も身体を冷やす場面が多くあります。暑いからクーラーの設定温度の下げ過ぎや、冷たいものの飲食が増えると、内外から身体を冷やしてしまうので、注意しましょう。
4.睡眠時間の確保
腰痛に限ったことではありませんが、睡眠不足は体調を崩す大きな要因です。十分な睡眠が確保できない状態では、疲労が蓄積されやすくなります。
体の抵抗力や基礎代謝が下がってしまうと、気圧の影響を受けやすくなるため、腰痛が悪化する可能性が高くなります。
休日の寝貯めなどはせずに、毎日しっかり6~7時間は睡眠時間を確保するようにするのが、腰痛を悪化させない方法の一つです。
◆まとめ
低気圧からくる腰痛は、「低気圧」という外的要因によるものなので、コントロールするのは大変です。
しかし理由や原因が分かれば、対処も違ってきますよね。今日から出来る呼吸方法や生活のポイントを意識して、天気に左右されない体に変えていきましょう!
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