立ち仕事をされている方の中には、立っていると段々と腰が痛くなってくると感じる方も多いのではないでしょうか?
立ち仕事を続けると、身体は「ラクな姿勢」を取ろうとし、知らず知らずのうちに腰に大きな負担をかけた立ち方をしてしまうのです。
ではなぜ、「ラクな姿勢」のはずが腰痛の原因になってしまうのでしょうか?
ここではその理由を解説し、「ラクな姿勢」の矯正方法と正しい立ち方を紹介していきます。
◆立ち仕事と背骨の関係
ヒトが立っている時の姿勢は、常に背骨と筋肉に重力という圧力がかかっている状態です。
背骨は本来、生理弯曲と呼ばれる、緩やかなS字のカーブを描いています。
この生理弯曲がバネの役割をすることによって、背骨にかかる重力を分散させ、負担を軽減させることができます。
では、「ラクな姿勢」の場合はどうでしょうか?
長時間立ち姿勢を維持する時に、つい身体を楽にしようとして無意識に偏った姿勢をとりがちです。
例えば、片足重心だと、一方に体重がかかり続けることで、股関節・膝・足首の左右差が生まれ、膝痛や足底筋膜炎といった症状につながります。
また、腰が前に突き出し、背中が丸くなる姿勢の場合、腰椎の自然なカーブが崩れ、背骨にある椎間板や筋肉に過度な負担がかかってしまい、生理弯曲が崩れてしまいます。
立ち仕事をしている時は、身体を「足の裏」だけで支えています。
地面との接地面積が、足裏分しかないため、片足重心などバランスが不安定だと、多くの筋肉を使うことになります。
加えて、生理湾曲が崩れてしまうと、本来使わなくて済むはずの筋肉も稼働させて体を支えるようになります。
すると、筋肉が過度に緊張し、コリやだるさが蓄積し、腰痛を悪化させてしまうのです。
◆正しい立ち姿勢とは?
良い姿勢というと「胸を張って背筋を伸ばした状態」を想像する方が多くいると思います。
しかし、その状態を維持しようとしてもすぐに疲れてしまい、長時間保つことは難しいと感じる方がほとんどです。
これは、「良い姿勢」だと思っている姿勢が、実は「反りすぎた状態」であるからです。
姿勢を正そうとして腰を反らせすぎてしまい、重心バランスが崩れた状態になっているのです。
すると、背骨への負担が大きくなり、これが腰を痛めてしまう原因にもなるのです。
私たちの整体院 東葉コンディショニングにも、頑張って姿勢を矯正しようとして、逆に腰を痛めてしまったという方がたくさんいらっしゃいます。
そのため、腰痛への施術はもちろんですが、腰痛を予防する立ち方や身体の使い方を学んでもらうことも大切だと考えています。
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◆正しい立ち方
正しい姿勢とは、「壁に背中を着けたときに後頭部、肩、お尻が着き、壁と腰の間に手のひら1枚分入るか入らないかぐらいの状態」です。
では悪い姿勢はどうでしょうか。
壁に背中を着けて立った時に、腰と壁の間に手のひら1枚分以上隙間がある場合は「反り腰」、肩と後頭部が着かない場合は「猫背」、後頭部とお尻が着かない場合は「スウェイバック」です。
悪い姿勢では、生理弯曲が崩れてしまい、腰への負担が過度にかかってしまいます。
それでは、私たちの整体院 東葉コンディショニングでお伝えしている、正しい立ち方をご紹介します。
足踏みを止めた時の足幅が自然な足幅になります。
2.その足幅で、「親指の付け根」「小指の付け根」「くるぶしの真下」に体重が乗るようにします。
3.その状態で、軽くつま先立ちをし、くるぶしの真下に体重を乗せるようにかかとを下ろします。(反りすぎないよう注意しましょう。)
この時に、おへその指3本分下のところを気持ち引っ込めるようにします。
この立ち方だと、足首の位置が安定し、骨格バランスが整った状態で立つことができるので、筋肉に過度な負担をかけずに立つことができます。
◆まとめ
長時間の立ち仕事は、身体に大きな負担を与え、腰痛を引き起こす原因になってしまいます。
特に無意識のうちに身についてしまった姿勢のクセや筋肉のアンバランスが、症状を悪化させてしまいます。
姿勢を矯正することは、身体への過度な負担がかかることを防ぎ、身体の不調を改善することに繋がります。
正しい姿勢を身につけるためにカラダの使い方を見直したいという方は、ぜひ一度千葉県八千代市にある整体 東葉コンディショニングにご相談ください。