仕事中や勉強中に頭を締め付けられるような痛みを感じたことはありませんか?
それはもしかしたら、筋肉のコリや血流の悪さから起こる「緊張性頭痛」かもしれません。
頭痛の症状の約8割を占めるといわれている「緊張性頭痛」ついて書いてみようと思います。
次の中に心当たりのある方はぜひ読み進めて症状改善を目指していきましょう!
【緊張性頭痛の症状、特徴】
☐首肩こりがある
☐後頭部に痛みや締め付け感がある
☐頭重感、圧迫感等の鈍痛がある
☐週3日以上頭痛を感じる
☐リラックスしていると軽減する
☐集中力低下を感じる
いかがでしたか?
心当たりのあった方も多いのではないでしょうか。
改善のヒントは体の歪みと生活習慣にあります。
【目次】
◆頭痛を起こす体の歪み
突然ですが、こんな姿勢になって仕事や勉強をしていませんか?
頭痛を根本的に解消するには、頭やそれを支える背骨、骨盤、など、全身のバランスを整える必要があります。
人間の身体は下から、足、膝、股関節、骨盤、脊椎、胸郭、頭とつながっていきます。
しかし、写真のように猫背で背中が丸く、顎が前に出る姿勢でいると、首から腰にかけての背骨は伸ばされ、Cの字になってしまいます。
本来、背骨はスプリングの役割を持つS字をしており、首や腰にかかる頭の重みや衝撃を吸収・分散させることができるのですが、C字ではそれができず、身体の各所に負荷がかかってしまうのです。
首のカーブがないと顔が前に出て、頭の重みがダイレクトに首や肩にかかるようになります。
その結果、頭蓋骨の形を歪ませたり、首と後頭骨の付け根にある、脳への血液や、リンパ液の通り道である環椎後頭関節に詰まりを引き起こします。
体に癖づいた頭痛を引き起こしている姿勢を変えない限り、頭痛は起こり続けてしまいます。
頭の痛みは、頭自体よりもむしろ首や肩、猫背などの姿勢の不具合や、それによって起こる筋肉の過緊張が原因となっている場合が多くあるのです。
猫背姿勢を整える頭痛解消ストレッチはこちらをご覧ください。
◆緊張性頭痛は予防が大切
緊張型頭痛を予防するためには、心身のストレスを上手に解消することが大切です。
日頃から適度な運動や後述するストレッチを心がけ、同じ姿勢を続けないように心がけましょう。
【緊張性頭痛予防 ~職場や学校で~】
・仕事や勉強で、どうしても長時間机の前に座りっぱなしのことが多い人は、1時間に1回は休憩をはさむようにしてみてください。
・猫背にならないよう、パソコンの画面の高さを目線の位置まで高くしましょう。
・通勤、通学中に電車で寝てしまっている人は、姿勢が悪くなり、体のバランスを崩し、自分から頭痛の原因を作っている可能性があります。まずは、電車の中で寝ないことも心掛けてみてください。
【緊張性頭痛予防 ~私生活で~】
・スマホやゲームに夢中で、下向きになっていると危険です。その日頭痛があった場合は、使用を控えましょう。
・冷えは筋肉を緊張させる原因になります。首肩周りを冷やさないようにしましょう。
・体を温めてリラックスできるお風呂は、同時に血流促進にもつながります。
熱くない程度の温度で15分~20分入れると効果的です。
◆緊張性頭痛の方におすすめストレッチ
体のバランスを整える基本的なストレッチをマスターしましょう。
その後に、首肩回りのストレッチを行うのが効果的です。
1.シムス位ストレッチ
<効果>
・骨盤、背骨の歪み矯正
・首、肩周り、腰背部の緊張緩和
・股関節、肩甲骨の柔軟性・可動域改善
※無理なく、痛みのない範囲で膝を曲げましょう。顔は曲げた足のほうに向けるか、顎を床に着けてまっすぐ下に向けます。
膝を曲げるほどストレッチの強度が強くなるので、自分で楽に気持ちよくできる範囲で調整してください。
シムス位ストレッチ動画はこちらをご覧ください!
2.首前面ストレッチ
首の柔軟性向上と、首・肩こりを緩和させながら、自律神経の働きをサポートします
※必ず痛みのない範囲で行いましょう。
首前面ストレッチ動画
日常的にストレッチができると、効果も上乗せされていきます。ただ量をこなせば良いというものではありませんので、1日に2~3回程度行えると良いでしょう。
◆まとめ
緊張性頭痛の解消に、体のバランスが大きく関与していることを理解していただけましたか?
頭痛薬などで、一時的に症状をごまかしているだけでは、症状はどんどん悪化していってしまいます。
日々の生活での注意と体を歪ませないストレッチで、頭痛に悩まされない体を維持していきましょう!
なかなか改善されないという方は、他にも原因が隠れている場合があります。
「この状況をなんとかしたい!」とお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。