「出産」という、人生の中でも1、2を争う大仕事を終えたママ。ホッとする暇もなく、赤ちゃんのお世話が始まります。
日々のお世話で、わが子を抱き上げる喜びはあるものの、なぜか気持ちは重く沈み、涙があふれてくる……。コントロールできないこの気持ち、これがよく聞く「マタニティブルー」というもの?
今回は、産後多くの人が経験すると言われている「マタニティブルー」とはどんなものか、また、なってしまった時に気持ちを落ち着ける方法をご紹介しましょう。
【目次】
◆ 産後のうつうつとしたこの不安、マタニティブルーなの?
マタニティブルーとはどんなものなのでしょうか?
急に涙もろくなったり、理不尽にイライラしたり、また、育児に関して不安を感じて気持ちがふさいだりする状態で、産後すぐから1~2週間程度続きます。これは、出産によりホルモンバランスが急激に変わることが大きな原因です。
妊娠中は、多くの種類のホルモンが胎盤で作られていますが、赤ちゃんを出産すると同時に胎盤も排出されてしまうため、一気にホルモンが減少してしまうのです。
するとホルモンバランスの変化にカラダがついていけずに、うつうつと気分が沈んだり、わけもなく涙があふれる、情緒不安定になるなどの、いわゆる「マタニティブルー」になると考えられています。
出産や産後の慣れない育児疲れ、睡眠不足やプレッシャーなどにより、更に発生しやすくなるようです。
◆この不安なくなるの?マタニティブルーを解消するには?
気持ちが沈んでも涙が止まらなくても、赤ちゃんは待ってくれません。できることなら、この時期はご主人やご両親などに協力してもらい、ママは身体的にも精神的にもゆっくりケアをしたいところですが、もちろん難しい場合もあるでしょう。
マタニティブルーへの対策としては、自分だけで何とかしようとがんばりすぎないこと。
家族に協力を求められない場合は、自治体のサポート機関に相談してみるのも手です。話を聞いてもらうだけでも楽になる事はありますよ。
また、家事よりも睡眠を優先させたり、時には我慢せずに泣くことも良いでしょう。涙を流し感情を外に出すことで「カタルシス効果」が働き、心が浄化されてストレスを軽減することが出来るのです。
◆リラックスして不安やうつ気分を忘れよう!マタニティブルーの気持ちを落ち着ける呼吸法!
どうにも苦しくて困ったら、まずは「腹式呼吸」を取り入れましょう!私たちのカラダには、身体機能を健全に保つために働く自律神経が存在します。
これは、私たちの意志とはかかわりなく勝手に働くもので、「交感神経」と「副交感神経」という、相反する働きをするものです。
交感神経は活動・緊張・ストレス等の状態にある時に優位になり、反対に副交感神経は、リラックス状態にある時に優位に働きます。
ゆっくりじっくり腹式呼吸をすることで、横隔膜が自律神経を刺激し、副交感神経を優位にしてくれるのです!
腹式呼吸のやり方は、次の通りです。
②息を吐ききったら、3~5秒かけてお腹を膨らませながら鼻から息を吸います。
これだけです。これを3~5セット、毎日続けましょう。
寝る前にお布団の中でするもよし、日中赤ちゃんが寝ている隙にするもよし。
簡単ですし、外出先でも可能なのが嬉しいですね。
お金も時間もかからない簡単な呼吸法ですので、マタニティブルー中だけでなく、毎日続けて鬱々とした気分を吹き飛ばし、元気なママになれるといいですね!
◆自律神経にアプローチする整体施術
深呼吸も含め、とりあえず自分で出来そうなことは全て試してみたけれど、スッキリしない……という方には、整体施術をオススメします。
整体院東葉コンディショニングは、マタニティブルーなど、産後の不安定な精神状態のママさんを応援しています。
身体のバランスを整え、全身の血流を改善し、筋肉の緊張を緩和します。心身共に溜まった疲労を解消することに加え、呼吸やホルモンバランスなど、生きていく上で重要な様々な神経が集まっている頸椎の歪みを解消する整体施術によって、乱れた自律神経にアプローチしていきます。
ここで、整体院東葉コンディショニングがマタニティブルーでお悩みのママさんに行う施術の一例をご覧ください。
腰背部の筋肉弛緩、骨盤、背骨調整
あおむけで骨盤を優しくゆらしながら、腰背部の筋肉の緊張をとっていきます。腰背部から背中全体の筋肉の緊張が解消されると、生理弯曲や骨盤のゆがみも正常になり、背骨一つ一つの動きも改善されます。
胸郭ゆがみ調整
胸郭のゆがみは、胸郭の上に乗る頸部から頭部のバランス不良を招いたり、肩甲骨や肩関節、腰部や股関節の動きを制限します。
肋骨付近に手を触れて優しく揺らすことで胸椎(脊柱の一部)、胸骨、肋骨からなる胸部を整えます。
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脊柱の生理弯曲の正常化
背骨は、体重の約10%といわれる頭の重さを支えています。成人の頭の重さは約6~8kg = ボーリング玉の16ポンド(7.2kg)です。
その頭の重さを支えているのが、脊柱の生理弯曲と言われるS字カーブです。このS字カーブは、バネの役割をし、衝撃を和らげたりバランスをとったりしています。
脊柱のS字カーブの中でも重要なのが、腰椎と仙骨が接する適度な角度がついている部分です。
この角度によって、理論上体重の約3倍の重力が腰部に加わっても、分散吸収してくれるのです。このように、腰部の生理弯曲を本来の形にすることは、その上にある胸部や頚部を安定させることにつながります。
整体施術では、脊柱の生理弯曲の正常化を図るため、写真のように施術台に上半身の半分程度が乗るように、四つん這いの姿勢になってもらいます。
四つん這いの姿勢をとることで、内臓から骨盤に掛かる圧迫を一時的に緩和することができ、骨盤周りの調整や生理弯曲の形成が行いやすくなります。
また、四つ這いの姿勢の状態のまま足首を回転させることで、下肢の緊張を緩和させることもできます。
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頸椎調整
当院が独自に開発した頸椎専用枕「センターラインピロー」を使って、あおむけで施術します。首に軽く触れて、ゆっくりと優しく揺らしていきます。こうすることで頸部周辺の筋肉の緊張を緩和し、頸椎の歪みを調整していきます。
◆マタニティブルーの時にこそ、セルフストレッチを!
身体に歪みがあると、気づかないうちに呼吸が浅くなり、自律神経が乱れがちになってしまいます。赤ちゃんがお昼寝した時などを見計らって、セルフストレッチをしてみましょう。
【後頭部・首後面ストレッチ】
<効果>
・ストレートネックの矯正
・首痛の緩和
・首、肩こり、頭痛の緩和
【胸郭回旋ストレッチ】
<効果>
・背中や肩こりの緩和
・猫背や巻き肩の矯正
【シムス位エクササイズ】
<効果>
・骨盤、背骨の歪み矯正
・首、肩周り、腰背部の緊張緩和
・股関節、肩甲骨の柔軟性・可動域改善
~注意点~
*痛みのない範囲で!
痛いことはなるべくしない方が、早く症状回復が見込めます。普段から痛い姿勢を取ったり、痛い動作はしないようにしましょう。我慢してやる必要はありません。
*適度な回数で!
たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。1回やってみて、2回目をするときには30分以上あけて、1日数回に分けてやる方が効果的です。
いかがでしたか?産後に起こるマタニティブルーは、放っておくと長引いたり悪化することもあります。一過性のものとして早く回復できるように、しっかり深呼吸ができると良いですね。
マタティブルーだけでなく、妊娠中、産後の腰痛など身体の痛みでお困りの方は、整体院東葉コンディショニングに是非ご相談ください。
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