「先生!先生!夜中に足がつって激痛で目が覚めた!ホント痛くて痛くて大変!」と訴える来院者さんが夏場になると急に増えます。
なぜこの時期になると、「睡眠中に足がつる」方が多くなるのでしょうか?
今回は、「睡眠中に足がつる」原因と対策について書いてみたいと思います。
【目次】
◆足がつる主な3つの原因
(1)筋肉疲労
筋肉疲労は、最も多いと言われている原因で、中でもふくらはぎの「腓腹筋(ひふくきん)」が一番つりやすいです。
筋肉の仕組みを説明すると、「筋繊維(きんせんい)」という一本ずつの繊維が束になったものを「筋束(きんそく)」と言い、その筋束をさらに集めたものが筋肉です。
筋肉の酷使などによって疲労すると、うまく神経系統との連携がとれなくなり、筋肉の中にある筋繊維の一部だけが強く縮むことで、縮んでしまった筋繊維と縮んでいない筋繊維の間にズレが生じ、そのズレが「痛覚繊維(つうかくせんい)」を刺激し、強い痛みを発症させます。これが、筋肉疲労による「足がつる」状態です。
(2)体内ミネラルのバランスの乱れ
ミネラルは、カラダの健康を維持するために、それぞれが大事な働きをしています。しかし、スポーツや真夏の暑さで大量の汗をかいたり、下痢や嘔吐、利尿剤など薬の副作用でナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルは減少します。
筋肉の収縮や弛緩といった運動の信号の役目を果たしているカルシウムなどが不足すると、筋肉の異常な興奮状態を招き、「痙攣(けいれん)」を起こしたりします。
(3)運動不足や加齢による筋肉の衰え、血行不良
運動不足や加齢による筋肉の衰え、冷えによる血行不良などで、カラダの温度調整機能が低下し、筋肉の伸び縮みがうまく制御できなくなると、筋肉が異常収縮し足がつってしまいます。睡眠中に足がつるケースは、これが原因であることも多いと言われています。
◆足がつる症状の予防と対策
足がつる原因を理解できれば、あとはその原因を解消するだけ……。足がつる症状を予防するためには、次の3つが大事なポイントになります!
(1)適度な運動と筋肉疲労の除去
筋肉の衰えを防止するためにウォーキングなどの適度な運動と、筋肉に疲労を残さないように、運動後や寝る前にふくらはぎを中心としたストレッチをして、下半身の疲労を取り除きましょう。足首を入念に回すエクササイズもお手軽で効果があります。
(2)こまめな水分・ミネラル補給
運動時や真夏の汗をかく季節は、特にこまめな水分補給を心掛けて下さい。スポーツドリンクは、汗で失うミネラルがバランスよく配合されているのでオススメです。
食事は、カルシウムやマグネシウムの豊富な小松菜、大豆、イワシやサバなどの魚、ひじき、わかめなどの海藻類、カリウムが豊富な果物や緑黄色野菜などを意識的に摂取するようにしましょう。
(3)血行促進と冷え防止
冷えも足がつる原因の1つになります。シャワーで済まさず、ゆっくり湯船に浸かりカラダを温め、血行促進、疲労回復を心掛けましょう。また、特に入浴後は冷房の使いすぎや、素足を出す服装を控えるなど、下半身や足を冷やさない工夫をしましょう。
それでは次に、簡単なストレッチをご紹介します。
◆自分でできる「ふくらはぎ・アキレス腱調整」
~注意点~
*痛みのない範囲で!
痛いことはなるべくしない方が、早い症状回復が見込めます。普段から痛い姿勢や動作は避けるようにしましょう。我慢してやる必要はありません。
*適度な回数で!
たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。1回やって、次に行うまでは30分以上あけ、1日数回に分けてやる方が効果的です。
今回は「寝ている時に足がつる」原因と対策について書いてきましたが、いかがでしたか?
この足のつりですが、ごくたまに起こるようなら一時的なものであまり心配はいりませんが、頻繁に足がつる場合は、筋肉に傷がつき「肉離れ」状態になったり、夜中々眠れず睡眠障害になったりするので注意が必要です。
特に、一度足がつったあとは筋肉に固さが残り、再度足がつりやすい状態になっているケースが多いです。
ふくらはぎは、第2の心臓と言われるほど大切な箇所ですので、頻繁に足がつる、ふくらはぎが硬くなり痛みが取れないなどでお困りの方は、ぜひ一度整体院東葉コンディショニングにご相談頂ければと思います。
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