腰椎脊柱管狭窄症による足腰の痛みは整体で改善

日本人の10%(1,000万人)以上が経験する腰痛。その中でも高齢者に多い腰痛の原因に「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」があります。

 

腰部脊柱管狭窄症は、骨やその周囲の組織が加齢により変形することが原因と言われており、70代以上の高齢者に多い疾患です。

 

今現在、70代の方だけでなく「歳をとったら腰部脊柱管狭窄症になってしまう」と心配している50代~60代の方もいらっしゃることと思います。

 

そんな将来の病気リスクに対処するには、どのような事を知っておくべきなのでしょうか。ここでは、腰部脊柱管狭窄症の原因や対処・改善方法について書いています。

 

 

【目次】

 

 

 

◆腰部脊柱管狭窄症とは?

8万人を対象とした大規模調査(2010年福島県立医科大学)で、国内の患者数が推定240万人いるという結果が出た腰部脊柱管狭窄症ですが、この「脊柱管」とはなんでしょうか。

 

脊柱とは、いわゆる背骨のことを指します。脊柱はそれ自体が1つの骨ではなく、「椎骨」と呼ばれる骨が縦にいくつも連なることで「背骨(脊柱)」を構成し、椎骨の中にある椎孔という穴が、脊柱全体を通じて「脊柱管」という空間を作り出しています。

 

 

この空間には神経束や血管が通っており、これらは脊柱管の中で枝分かれしてカラダの各部へと伸びています。

 

腰のあたりの脊柱管が狭窄、つまり狭くなる病気が「腰部脊柱管狭窄症」です。

発症すると脊柱管に圧迫された神経は、痛みやしびれを引き起こしたり、血管が圧迫されれば血流の低下を起こします。

 

 

こうして発症した症状は、太ももからふくらはぎ、足の裏、両側に出る場合や片側だけに出る場合もあれば、足の症状だけで腰痛は全くない場合もあるなど、様々ではありますが、一般的に次のような症状が出てきます。

 

 

・腰痛、坐骨神経痛(腰周りの重さ、違和感、はり感)

・下肢にしびれや痛みがでる

・歩き出すと足のシビレや痛みなどで休憩が必要になるが、前かがみで休むとまた歩けるようになる(間欠性跛行)

・足に力が入らなくなり、足先が持ち上がらない、階段でつまずく、スリッパが脱げやすい

・麻痺や灼熱感(しゃくねつかん)などの感覚異常

 

 

◆腰部脊柱管狭窄症の症状の特徴は?

先に挙げた症状の中でも、腰部脊柱管狭窄症の特徴であり代表症状であるのが、「坐骨神経痛」と「間欠性跛行」です。

 

まず坐骨神経痛ですが、これは固く緊張してしまったお尻周りの筋肉が坐骨神経を圧迫することから痛みが生じるものです。上に記したように、痛みだけでなく、腰の周りの重さや違和感、張り感等が生じます。

 

間欠性跛行は姿勢を正すようにカラダを起こすことで症状が出現します

 

姿勢を正すことで脊柱が伸展(反る)され、脊髄の圧迫が強まるために痛みやシビレが出るのですが、カラダを丸めるようにかがんだり座ったりすることで、圧迫が弱まり、症状が緩和されます。

 

そのため、小休止を取り入れることで痛みが引き、また歩き出すことができるようになるのです。

 

 

◆脊柱管狭窄症に似た症状の病気に注意!

脊柱管狭窄症の痛みやシビレをなんとかしたい!と考えた時に注意したいのが、他の病気との区別です。

 

「閉塞性動脈硬化症」という病気は、その名の通り動脈硬化から派生する病気の一種なのですが、脊柱管狭窄症と同様に間欠性跛行が表れるため、その症状を見ただけでは混同してしまう可能性があります。

 

この2つの病気には、前かがみになった時に痛みが治まるかどうか、立っているだけでも足が痛むかなど、いくつか特徴的な違いがありますが、自己判断での思い込みは命にかかわる場合もあります。

 

自己診断せずに、医療機関で受診することをお勧めします。

 

 

◆脊柱管狭窄症の一般的な治療法について

症状が出てから少なくとも数ヶ月は保存的治療をするというのが一般的です。

 

保存的治療には、以下のようなものがあります。

 

  • ・湿布や塗り薬を使って炎症をおさえる
  • ・神経ブロック注射
  • ・血流障害緩和や血管を拡張、筋肉をゆるめ炎症を緩和する薬剤の投与
  • ・牽引やホットパックで局所を温めたりするなどの理学療法
  • ・腰部の安静や保持を目的にコルセットや装具を着ける物理療法
  • ・運動療法などのリハビリテーション

 

このような保存療法で変わらない方や、症状の強い場合は手術を選択することもあります。

 

 

◆脊椎間狭窄症に効くストレッチや自宅でできることはあるの?

 

脊柱管狭窄症になってしまったら、病院でリハビリをするしかない、と思っていませんか?

 

脊柱管狭窄症の痛みやシビレには、カラダの歪みや筋肉の過緊張が作用している場合が多いため、整体院東葉コンディショニングでは、来院された方の状態に合わせて、日常生活での注意点やご自宅でできるセルフストレッチを指導しています。

 

脊柱管狭窄症でお困りの方には【骨盤の歪みを整える】【腰部の張りを緩和する】ストレッチなどがオススメです。

 

 

簡単にイスに座ってできる骨盤矯正方法

骨盤の歪みが気になる方は、この骨盤矯正体操をやってみましょう。誰でも簡単に出来ます。

 

 

骨盤コロコロ体操

骨盤を動かして、腰部の張りを緩和する体操です。背筋を伸ばして浅めにイスに座り、そのままなるべく肩と頭を動かさないように、骨盤を前後に倒す動作を10回位行います。

 

この体操は、骨盤・背骨の歪み矯正や猫背の矯正にも効果があり、普段の姿勢が原因で痛みが出ている方に効果的です。

 

※痛みを我慢して体操すると、症状が悪化する恐れがあります。体操は、無理なく痛みのない範囲で行いましょう。

 


 

◆まとめ

 

腰部脊柱管狭窄症になる方は、痛みやしびれの有無、原因も様々です。病院で手術といわれる方もいらっしゃいますが、狭窄症になった根本的な原因を取りのぞかなければ、いくら手術で楽になったとしても、再発してしまう恐れがあります。

 

また、腰部脊柱管狭窄症になる方は高齢の方が多く、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になっている方もいると思いますが、当院の整体施術方法は妊婦さんを始め、赤ちゃんから90歳以上の方にも安心の、カラダに負担の少ない優しい手法です。

 

腰部脊柱管狭窄症による痛みやシビレを改善させたい!と考えている方、その他にも何かご不明な点があれば、ぜひ整体院東葉コンディショニングにご相談ください。

 

 

Writer

小橋 悟

【資格】
・ 脳と身体の整体療法「QPR法上級認定」
・ ブレイン&ボディバランス研究所  会員
・ NPO法人日本心理カウンセラー協会 会員

子供の頃から母親のカラダの不調を見ていて、 施術家の道を志す。
現在は、月間約400回の施術をしながら、八千代院の院長を務めている。

ここまで磨き上げてきた施術技術・知識に加え、優しい人柄で、来院者さんからの信頼も厚い。

当社が開催するトップランナー整体実践塾やQPR法ベーシック講座、センターラインインソール資格取得セミナーなど、同業の治療家に対しての技術講師も担当している。

その功績を認められ書籍「腰痛解消!神の手を持つ12人 令和元年版」の1人に選ばれる。

   
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