慢性的な股関節痛解消法(人気整体院推奨ストレッチ動画付き)

一般的に股関節痛、変形性股関節症は女性に起こりやすいと言われています。更に股関節痛の予備軍は全国に500万人以上いると言われ、そのほとんどが女性です。それでは、なぜ男性より女性の方が股関節痛、変形性股関節症になる人が多いのでしょうか?

この記事では、女性が股関節痛、変形性股関節症になりやすい理由だけでなく、その原因や解消法について書きますので、既に股関節痛に苦しんでいる方や、将来人工関節にならないよう予防したい方は、是非読み進めてください。

 

 

【目次】

 

 

◆女性に股関節痛が多い理由

 

女性用ジーンズは、股上が浅く広くつくられているのをご存知ですか?

女性の骨盤は、赤ちゃんが通り抜けられるように男性に比べ、広く浅い構造になっています。

 

それに伴い、女性の股関節も浅いつくりになっています。しかも元々男性に比べ、女性の方が筋力が弱く靭帯も緩いため、不安定になる分、負担が股関節にかかりやすくなっています。その結果、男性よりも股関節の痛みを発生しやすくなります。

 

姿勢面でも、脚を組んだり、横座りをしたり、脚を斜めに傾けている女性をよく見かけます。この姿勢が股関節に大きな負担を掛けてしまいます。

また女性はハイヒールやパンプスを履くことが多いですよね。踵側に高さがあるものを履くと、重心は前側に移動しますが、身体は倒れないように自然に腰を反らせるようになります。そうすると骨盤を支える股関節に、更に大きな負担が掛かります。
このように女性の生活背景と股関節痛とは密接な関係があります。これが男性より女性の方が股関節痛が多い理由です。

それでは次に、股関節の構造についてお話します。

 

◆股関節の構造

股関節は骨盤と大腿骨(ふとももの骨)の継ぎ目で、骨盤側のおわん状の臼(うす)のようなくぼみ「寛骨臼(かんこつきゅう)」に、大腿骨の先端の球状の頭のような部分「大腿骨頭(だいたいこっとう)」がはまり込んでいます。

このような形状の関節を「球関節(きゅうかんせつ)」「臼状関節(きゅうじょうかんせつ)」と呼び、前後左右斜めと色々な方向に動かすことができます。骨盤側のくぼみも、大腿骨の先端部も、いずれも関節軟骨という弾力性のある組織に覆われていて、関節が滑らかに動くようになっています。

 

骨盤側のくぼみは深いおわん状になっていて、広い面積で大腿骨頭と接して体重を受けるので、負荷が分散されクッション役の関節軟骨もすり減らずに、長く使い続けることができます。

■大腿骨の形状

大腿骨は人体で最も長く太い骨ですが、骨盤に真っ直ぐくっついているわけではありません。大腿骨は、わずかに前方に凸になっていて、前方に張力、後方に圧縮力がかかることで、荷重を分散させています。また、すねの骨である関節に対して斜めについています。そして、大腿骨の頚部と言われる部分で曲がったり、捻れたりすることで、股関節臼蓋と大腿骨頭の位置関係によって、股関節の安定性を得ています。

 

◆股関節痛の代表的な疾患

股関節の代表的な疾患名と症状についてです。

■変型性股関節症

原因:過去の外傷や微小な股関節の損傷(摩擦)の繰り返しによって、変形が起こります。また、先天性股関節脱臼の病歴がある方は、起こりやすい疾患です。

症状:初期は動作の始めに強い痛みを覚え、動作中は軽減するのが普通で、症状の進行とともに痛みは持続的となり、歩行も休みながらでないと不可能になります。次第に夜間痛も覚えるようになり、睡眠にも影響が出ます。

■先天性股関節脱臼

原因:生まれた時に既にある股関節の脱臼です。
症状:股関節が骨盤の後方、上方に脱臼しています。膝を曲げると膝の高さが違っていたり、股関節をお腹に近づけると、クリッと音がしてスムーズでない事と、不安定感などがあります。外転方向に動きが無く、内転筋という太ももの内側の筋肉が過緊張しています。

 

■臼蓋形成不全

原因:大腿骨の骨頭を屋根のように収めている、臼蓋の屋根が浅く狭い状態のため、荷重を分散することができずに部分的な負荷がかかります。その状態が長く続くと、その部分の軟骨がすり減っていき、変形性股関節症になりやすくなります。

症状:脚の付け根に時折痛みを感じるが自然と回復する、長時間の立ち仕事や歩行のあとに、脚の付け根が痛くなることがあります。

 

■大腿骨寛骨臼インピンジメント

原因:股関節の寛骨臼や大腿骨頭に、余分な骨が張り出している部分があるため、しゃがみこみなどの動作で、骨頭と寛骨臼が繰り返し衝突しやすくなり、寛骨臼周囲に付着している関節唇や関節軟骨がいたみ、股関節痛が生じる病気です。

症状:股関節の可動域制限、決まった姿勢による疼痛の誘発、クリックなどの症状が出ます。

 

■内転筋挫傷

原因:内転筋挫傷が原因
症状:骨盤から太ももの内側に走行する筋肉の拘縮(異常に緊張した状態)によるものです。陸上の短距離選手や、スキー選手のようにジャンプを繰り返すスポーツなどで起こりやすく、通常は大内転筋という筋肉の拘縮で、恥骨の下部に圧痛があります。大腿の内転の抵抗で痛みを発生することが多いです。

 

■股関節屈曲筋群拘縮症

原因:腸腰筋と大腿直筋という2種類の筋肉の拘縮(異常な緊張)が原因となります。長時間座りっぱなしでの作業や、2種類の屈曲筋群を過使用することによって出てくる股関節痛です。

症状:屈曲(膝がお腹の方に来るように)の抵抗運動で痛みと筋力の弱化があり、伸展(膝裏がお尻の方を向くように)では痛みが生じます。

 

■関節感染(敗血性関節炎、化膿性関節炎)

原因:関節の感染が股関節痛の原因です。怪我などで、血液によって感染します。

症状:激痛があり、動かしたり体重を乗せたりすることを嫌います。

 

■外側大腿皮神経痛

原因:ソケイ靭帯と呼ばれる骨盤部の靭帯によって神経が圧迫されます。

症状:大腿(太もも)の外側に痛みが出ます。

 

■大腿骨頭壊死症

原因:大腿骨頭の血のながれがとまり、部分的に骨頭の骨細胞が死んでしまう病気です。男性ではアルコール多飲、女性では他の病気の治療でのステロイド使用歴を持たれる方が多いとされますが、それらを含め骨頭の血の流れが止まる理由は、ほとんどが原因不明です。

症状:最初は、骨頭の形や軟骨は正常で痛みもありませんが、死んだ骨がつぶれると関節が変形して痛みや歩行障害が発生し、骨頭の破壊が進めば人工股関節が必要になります。
続いて、この股関節の病気や怪我などに対する病院での治療法についてです。

 

◆病院での治療法

保存療法

保存療法には、生活指導(体重コントロールや杖の使用など)、運動療法(リハビリ、筋力訓練やストレッチング、水中運動など)、温熱療法、薬の服用(痛み止め)などがあります。ただし、手術をおこなわない保存療法だからといって、必ずしも安全ではありません。運動療法にしても、変形性関節症が進行している場合、負荷の強い運動はかえって関節症を悪化させたり、薬の使用も胃腸障害や腎臓障害・喘息発作などの、副作用をひきおこす可能性があります。定期的にレントゲン検査などをし、関節障害の進行性や治療効果がどの程度あるのか、副作用はみられないかなど、診察をおこないながらすすめられていきます。

手術療法

■人工股関節置換術(THA)

関節障害が進行し、保存療法をおこなっても十分な効果がなく、歩行や日常的な動作、仕事や社会活動に支障が強い場合、股関節の損傷している部分を、チタンなどの特殊な金属、プラスチック、セラミックなどに、置き換える手術が行われます。
太腿の骨の骨頭を切り、骨盤側の受け口(寛骨臼)の表面を滑らかにし、人工関節のカップを骨盤にはめ込み、ネジやセメントを使って固定します。術後感染、脱臼、深部静脈血栓症などのリスクを伴い、時間が経過するにつれ人工関節周辺の骨に隙間、「ゆるみ」が発生することがあり、再置換術が必要になる場合があります。そのため、年齢を考慮し手術か保存療法を実施するか、判断するケースが多くあります(ゆるみは10年で約5%)。

 

今現在、人工関節の耐用年数は20年と言われているので、この年数をどれだけ伸ばすことができるかというのが鍵になります。

 

■骨切り手術

寛骨臼形成不全の方で、股関節の痛みはあるものの、レントゲン検査で関節障害があまり進行していない段階では、人工股関節に入れ替えずに、骨切り手術により治療することがあります。骨切り手術の中で代表的な寛骨臼回転骨切り術では、寛骨臼をくりぬいて、角度・位置を変え、体重を支える大腿骨頭のカバーされる部分を増やし、関節軟骨や関節唇への負担の集中を減らします。股関節の痛みを解消し、将来的な変形性股関節症に進行する危険性を、減らすことができます。手術後は、手術した側の脚にかける体重を徐々に増やしていきますので、人工股関節手術よりリハビリテーションの期間がかかります。

 

■股関節鏡手術

大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)や、股関節唇の障害に対して、最近は股関節鏡下に痛んだ関節唇の縫合や、骨の張り出しを削る手術ができるようになりました。股関節鏡の手術は、皮膚に2~3個の小さな穴を空け、そこから関節鏡や縫合の器具を出し入れすることにより、皮膚や筋肉を大きく切開することなく治療することのできる技術です。
対象となる人は、軟骨障害が進行していない、明らかな寛骨臼形成不全がない、などの条件にあう方に限定されます。

 

◆東葉コンディショニングの股関節痛回復理論

 

東葉コンディショニングには、「病院で手術を勧められたが、不安で踏み切れない。手術ではない方法を試してみたい」といった方や「何ヶ月も病院で保存治療をしているが、あまり効果を感じない。他の治療も試してみたい」、「色々な治療院に言ったがなかなか治らない、なんとかして欲しい」という方が来院され、症状改善へと至っている方が大勢いらっしゃいます。

ではなぜ、病院の治療ではなく東葉コンディショニングの整体法「QPR法(クイック・ペイン・リリース法」を受けて多くの股関節痛の方が改善するのか?
ここで、東葉コンディショニングの股関節痛に対する考え方と、施術方法をご紹介します。

東葉コンディショニングでは、

・日常生活での姿勢不良、スポーツやカラダのゆがみによる、股関節への過剰な負荷
・不規則な生活習慣による自律神経の乱れ
・悪しき食習慣による内臓疲労
・心理的ストレス

などで、筋肉の過緊張状態が血液・リンパ液などの体液の循環悪化を招き、カラダに疲労が蓄積することで、股関節痛が発症すると考えます。

 

そこで、股関節痛を根本的に改善させていくためには、まずカラダのゆがみを改善させることが大切と考えています。カラダのゆがみを改善させることで、過度に負荷がかかっている関節や筋肉の緊張状態を改善させ、血液やリンパ液の循環を促進します。
さらに、生活習慣や心理的ストレスの改善も同時に行うことで、自律神経の正常化を図ります。そうすることで、自然治癒力が向上し、カラダの各組織が修復され症状が改善されていきます。
そして、カラダに蓄積する疲労よりも、カラダを回復させる自然治癒力の力が上回るようになることで、股関節痛が再発しないようになっていきます。

 

◆股関節痛ゴッドハンドの施術法

では次に、年間2万回以上の施術実績を持つ東葉コンディショニングの股関節痛解消の施術ポイントを一部ご紹介します。

股関節は、体重支持や運動時の移動などに関与する大変重要な関節のため、股関節に掛かる負荷を考慮し、体全体のバランス、腰椎・骨盤の位置など、他の部位との関連に注意して評価する必要があります。人類は、4足歩行から直立2足歩行になる過程において、上半身の質量中心を股関節の直上にくるような進化を遂げてきました。つまり、股関節が痛いからといっていきなり股関節の調整をするのではなく、どれだけこの上半身の質量中心を股関節の直上に配列させ、股関節の負担を減らすことができるかということが重要なのです。

そのためには、骨盤が前傾するのと同時に腰の骨である腰椎を反らす(伸展)ことができるという、対側性の運動リズムができるということが必須条件でもあります。

 

対側性の運動リズムがあっても、上半身が丸まりすぎたり反りすぎたりすると、上半身の質量中心が股関節の直上におさまらなくなってしまいます。そのためには背骨の生理湾曲を正常にさせるだけではなく、胸郭の歪みを整えることも重要になります。

 

更に、胸郭の歪みは歩行時の股関節の動きに影響を与え、足部を含めた下肢の配列状態とも密接な関係があります。

長年股関節を使えていない方は、股関節自体の場所を脳が忘れていて、動かし方がわからなくなっていることもあるので、関節自体の動きの調整をする必要もあります。

背骨は、体重の10%といわれる頭の重さを支えています。成人の頭の重さは6~8kg = ボーリング玉の16ポンド(7.2kg) 。その頭の重さを支えているのが、脊柱の生理弯曲と言われるS字カーブの構造です。この動物の中では人間だけにあるS字カーブは、バネの役割をし、衝撃を和らげたりバランスをとったりしています。この生理弯曲が正常であれば、股関節の臼蓋と大腿骨頭の適合がよくなります。

 

 

立位姿勢では、大腿骨頭と骨盤がしっかりとはまり込むことで、地面からの衝撃や上半身の重みの負担を最小限にしています。
しかし、骨盤が後ろに傾くと、このはまり込みが悪くなります。すると、身体を安定させようとして、股関節周辺の筋肉や靭帯に過度な負担が掛かり、疲労が蓄積して痛みが出てしまうというわけです。

更にこの状態が長く続くと、痛みのある股関節をかばったカラダの使い方をするので、今度は腰痛や膝痛を引き起こしたりするケースもあります。

 

股関節の機能不全を起こしているほとんどの方は、生理弯曲が崩れ体幹の機能不全を起こしているため、東葉コンディショニングでは最初に生理弯曲を作るところから施術を開始します。

 

【生理弯曲の形成・骨盤、股関節の機能改善】

股関節痛の特徴として、生理弯曲の消失、骨盤のゆがみ増大、大腿骨頭の被覆が不十分、股関節部周辺筋肉の硬化、股関節の機能不全が上げられます。
これらの状態を解消していくために、カラダ全体のバランス調整をするとともに、股関節部の筋肉の緊張を取り生理弯曲の正常化、骨盤のゆがみ解消、股関節の機能改善を図っていきます。

 

<施術方法の一例>

●脊柱の生理弯曲の正常化

 

脊柱の生理弯曲の正常化を図るため、写真のように施術台に上半身の半分程度が乗るように、四つん這いの姿勢になってもらいます。
四つ這いの姿勢をとることで、内臓から骨盤に掛かる圧迫を一時的に緩和することができ、骨盤周りの調整や生理弯曲の形成が行いやすくなります。
この姿勢では、体の前側に重力が掛かるため、後弯していた腰部脊柱が徐々に前弯を取り戻し、元の自然なS字カーブが形成されていきます。同時に、腰部周辺の緊張と骨盤全体の歪みが改善されていきます。また、四つ這いの姿勢の状態のまま足首を回転させることで、下肢の緊張を緩和させることも目的としています。

 

●骨盤調整

 

うつぶせになり膝を曲げ、両手を広げて胸を床につけます。顔はアゴをつけ、まっすぐか膝を曲げている方向に曲げた状態で寝てもらいます。
*この時、顔の向きと膝を曲げる方向を
同じにすること。

この状態で骨盤をゆっくり揺らすように動かすことで、歪んでしまった骨盤の位置を整えていきます。逆方向も同じように調整していく事で、骨盤全体のバランスを整えます。

●股関節筋肉へのアプローチ後面

 

股関節に痛みが出ている場合、股関節周りの筋肉が過緊張を起こしています。うつ伏せの状態で、大腿部や股関節周辺に軽く触れながら筋肉を弛めていきます。

 

●股関節筋肉へのアプローチ前面

 

仰向けになり内転筋・腸腰筋といった股関節周辺の筋肉の過緊張を深部から弛めていきます。

●股関節モビライゼーション

長い間、股関節周辺の筋肉が固まっていた場合、股関節の滑り、転がりといった正常な関節運動ができなくなってしまいます。屈曲可動域を改善させ、正常な関節運動ができるようにします。

 

 

胸郭アライメント調整

東葉コンディショニングでは、体幹の機能不全の中でも胸郭のゆがみが股関節に与える影響も診て、ゆがみを治し可動の正常化を図ります。胸郭とは、胸椎(脊柱の一部)、胸骨、肋骨からなる胸部の骨格のことをいい、骨盤とともに体幹部を構成しています。胸郭は利き手の存在や、スポーツにおいては投球やスイング動作など一方向に偏ったカラダの使い方、いつも片側一方を下にして横向きで寝ているなどのクセから、非常にゆがみやすい箇所になります。

胸郭のゆがみは、下肢の関節の動きにも深い関わりがあります。

 

およそ9割の人は、胸郭の歪みによってこのような体幹の機能不全を生じ、股関節の動きにも影響を与えているのです。

この胸郭のゆがみを解消し、股関節部への過剰な負担がかからないようにしていくことは、股関節痛の症状を改善させていく上で重要になります。

 

 

下肢アライメント調整

 

下肢アライメントとは、股関節、ひざ、足首、足までの配列のことを指します。不安定な二本の足で上体を支えるという、非常に複雑であり、ダイナミックな動作を可能にする人間特有の器官です。

 

下肢は、人体の中でいちばん長くて太い大腿骨などの大きな骨と、それを支える強靭な筋肉群によって構成されています。そのため、一度ゆがみが生じると歩行時や立位時に、重心バランスをうまく安定させることができなくなります。下肢はカラダ全体を支えています。

 

そのアライメントが崩れるということは、骨盤や背骨も不安定になり、股関節にも影響をおよぼします。

下肢アライメントが整うと、骨盤が安定し身体バランスが向上します。
以上のことから、股関節部への過剰な負担を減らし、症状を改善させるために、下肢アライメント調整は非常に重要になります。

 

外側にねじれた股関節骨頭を内方に調整し、関節可動域を改善させます。

 

●足部調整

 

足部は、横から見たときアーチ状になっていて、主に前足底(指の付け根)と踵による2点支持になっています。
歩く、走るなどの運動機能は、土踏まずのアーチが担っていて、アーチには
①内側縦アーチ ②外側縦アーチ ③横アーチの3つがあります。

この足のアーチが崩れると、

①身体を支える安定力の低下②衝撃吸収力の低下③運動能力の低下につながり、骨格の歪みや関節の変形、筋肉疲労、など様々な症状に影響を及ぼします。

 

股関節の大腿骨が正しい配列になるための土台である、足部のアーチを改善することはとても重要です。

カラダ全体のバランス調整、生理弯曲の形成・骨盤、股関節部筋肉群へのアプローチ、股関節モビライゼーション、胸郭アライメント調整、下肢アライメント調整、足部調整などの整体施術法 によって股関節痛になる原因を解消し、症状回復に導いていきます。

それでは次に、東葉コンディショニングの整体施術を受け、普段の椅子の座り方を改善し、独自の体操をすることで、椅子から立ち上がる時に痛かった右股関節の痛みがなくなったAさんの症例をご紹介します。

 

◆変形性股関節症と診断され立ち上がり動作で股関節に痛みが出た症例

30代女性のAさんは、高校卒業後に会社の事務員として働きはじめました。朝から晩まで座りっぱなしで、家から会社までの通勤でもほとんど歩くことがありませんでした。仕事が終わった後や、お休みの日もほぼ出歩くことはなく、自宅でソファに座ってテレビを見ることが日課になっていました。10年以上そんな状況が続いたある日、いつもどおりお昼休みになり立ち上がろうとした瞬間、右側の足の付け根に激痛が走ったのでした。

 

整形外科に行くと、変形性股関節症と診断されました。その日から椅子から立ち上がるときには、右股関節に強い痛みがでるようになり、歩く時にも徐々に足をひきずらないと歩けなくなりました。病院でリハビリをしましたが、2ヵ月たってもよくならず当院に来院されました。来院されてからは施術だけではなく、座り仕事の方が起こしやすい3つの悪習慣を改善し、みるみるうちに回復、1週間後には歩いても痛みがなくなり、2週間後には立ち上がるときの股関節の痛みもなくなりました。

 ※こちらは個人の感想です。あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。

 

 

◆変形性股関節症だったAさんが解消した3つの悪習慣

①足を組むクセ

Aさんは、仕事で椅子に座っているときに足を組む癖がありました。必ずといっていいほど、右足を左足の上に乗せていたそうです。

それでは、なぜ足を組んでしまうのでしょうか?

右利きの人は、座っているときに左荷重になりやすいので、浮いてしまう右足の不安定性を解消するために、右足を上に組んでバランスをとることが多いのです(右利きの人は、右手で文字を書く時に右上からでは文字が見えなくなってしまうので、左から見ようとすることで左荷重になりやすい)。

 

右足を上にして組んだ場合、右側の骨盤が上がり背骨は右側に傾きます。この状態では、右側の股関節に常にストレスが加わります。

意識して足を組むのをやめようと思っても、つい足を組んでしまう方は、足を組みやすい状態に身体が歪んでいる可能性があります。そういった方も、整体を受け歪みを解消していくことで、自然に足を組まなくなっていきます。股関節が痛い方には、こうした座り方のクセがあるかもしれません。

 

②長時間座りっぱなしの姿勢

Aさんは、朝仕事を始めてから終わるまで、お昼とトイレに行く以外は、席から立ち上がることが少なかったそうです。特に、長い時間座りっぱなしの状態だと、立ち上がるときに使われる殿筋(お尻の筋肉)が弱まったり、足を前に振り出すときに使われる腸腰筋という筋肉が縮んだりします。すると、立ち上がったり歩くときに本来の正しい動きができなくなり、股関節に負担をかけるような立ち方歩き方になってしまうのです。1日中座るような仕事をしている方は、1時間に1回は立ち上がったり、伸びをしたりするようにしましょう。

 

③骨盤を寝せて(後傾)座る姿勢

Aさんの仕事はデスクワークで、背筋を伸ばして座ろうとしても長続きせず、足を組み背中を丸め、パソコンの画面を覗き込むような姿勢をとっていました。

実は身体の構造上、脚と上半身を90度にした状態で座るためには、身体を支える筋肉を酷使してしまいます。座るときは、お尻の後ろ半分にクッションを入れるなどして、脚と上半身が70度位になるように座ってみて下さい。この方が余分な筋肉を使わずに座ることができ、股関節に負担をかけません。

 

座り仕事をしている方は、こういった日頃の座っている姿勢や環境を変えたりすることがとても重要です。座り仕事をしていて股関節に痛みがある方は、Aさんが解消した3つの悪習慣を見直してみてください。

 

◆股関節痛の方に意識して欲しい生活上の注意点

・睡眠は、7時間以上とるようにしましょう
出来るだけその日の内(午前0時より前)に横になるように心掛けるとよいでしょう。

 

・ぬるめのお湯に20分はつかりましょう
入浴すると浮力で股関節への負担が軽減されます。また、血流がよくなることで、カラダの疲労回復も早まります。


・姿勢に気を付けましょう

普段から足を組んでいる人は要注意です。骨盤が歪んでしまいますよ。

 

*患部を押したり、揉んだり、叩いたりは、カラダを歪ませる原因になるのでやめましょう!

 

 

◆自分で簡単にできるゆがみ解消ストレッチ

股関節痛の原因でもある、カラダのゆがみ解消を自分で簡単にできるストレッチの一部をご紹介します。

~注意点~


*痛みのない範囲で!

痛いことはなるべくしない方が、早い症状回復が見込めます。普段から痛い姿勢や動作は避けるようにしましょう。我慢してやる必要はありません。

*適度な回数で!

たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。1回やって、次に行うまでは30分以上あけ、1日数回に分けてやる方が効果的です。

 

・自分でできる骨盤検査

まずは、自分の骨盤がどのように歪んでいるのかチェックしてみましょう。イスに浅く腰掛け、くるぶしを合わせて足を揃えます。両膝の先に指を軽く当てて、上からのぞくようにみて下さい。どちらかの足が前か後ろにずれていませんか?このずれが骨盤の「ゆがみ」なのです。

 

・簡単にイスに座ってできる骨盤矯正方法

検査をしてみてどうですか?歪んでいた方は、この骨盤矯正エクササイズをしてみて下さい。誰でも簡単に出来ます。先ほどの検査で足の短かった方を上に足を組んで、そのまま軽く左右に10回程度ゆらゆらと振ってみてください。その後再度足を揃えて検査をしてみます。足の長さが揃っていたら終了です。もし、まだ差がある場合は、もう一度同じことを行ってみて下さい。

*足が組めない方は、軽く足を伸ばし気味にして、足首の上に先ほどの検査で短くなっていた方の足首をのせて10回程度揺らします。

 

 

・骨盤コロコロ体操

骨盤のゆがみがとれてきたら、次は骨盤を動かす体操です。背筋を伸ばして浅めにイスに座り、そのままなるべく肩と頭を動かさないように、骨盤を前後に倒したり、左右に上げる動作を10回位行います。この体操は骨盤・背骨の歪み矯正や猫背の矯正に効果があり、普段の姿勢が原因で痛みが出ている方に効果的です。

・シムス位エクササイズ

ご自宅でするのなら、こちらのエクササイズがおススメです。うつ伏せになり、足は膝から曲げます。 両手を広げて胸を床に着けます。顔は曲げた足のほうに向けるか、顎を床に着けてまっすぐ下に向けます。 膝を床に着けたまま、床をこするように曲げた足を左右に10 回程度動かします。反対側も同様に行います。

・四つんばい股関節伸ばし

次に、股関節周辺の筋肉を伸ばすストレッチです。四つんばいになり股関節と肩の角度を90度にします。足幅は肩幅と同じくらいに開き、つま先を立てます。股関節の位置を意識して、斜め後ろに向かって臀部をじわーっと伸ばすように膝を曲げていきます。左右5回程度行いましょう。

慢性的な股関節痛を解消させていくためには、骨盤やカラダの「ゆがみ」を整えておくことが大切です。
自分でゆがみを整える方法を知り、エクササイズを習慣化させることをオススメします。

 

◆慢性的な股関節痛を完治させるためには

股関節痛の症状や原因、当院の施術の考え方、エクササイズなどについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

慢性的な股関節痛を完治させるためには、股関節痛になるプロセスを理解することが大切です。そこを理解していないと、根本的な原因が改善されたとはいえず、股関節痛を再発させる可能性があります。
まずは、日常生活の中で、

・姿勢やカラダの使い方の悪いクセを改善する
・股関節部に過剰な負担を掛けない
・疲労を溜めない

ようにして、ツラい股関節痛から開放された健康なカラダを手に入れてほしいと思います。

*他にもそれぞれ股関節痛の症状に合わせた記事を用意していますので、是非お読み頂き、ご自身の股関節痛解消の足掛かりにしてくだされば幸いです。

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Writer

小橋 悟

【資格】
・ 脳と身体の整体療法「QPR法上級認定」
・ ブレイン&ボディバランス研究所  会員
・ NPO法人日本心理カウンセラー協会 会員

元陸上自衛隊の自衛官。入社以来、月に約400回の施術をコンスタントにしながら、八千代院の院長を務めている。

また、現場から得た豊富な経験を活かし、当社が開催するトップランナー整体実践塾やQPR法ベーシック講座、センターラインインソール資格取得セミナーでも、技術面の講義を担当するなどセミナーグループのグループ長として活躍。

書籍「神の手を持つ治療家紹介」シリーズに掲載予定。

   
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