自分のお腹を覗き込んだり、鏡で姿勢を確認したとき、太っているわけではないのに、「お腹がぽっこり出ている」と感じたことがあると思います。
実はそれ、お腹がぽっこり出ているわけではなく、普段の姿勢のクセによる「反り腰」が原因かもしれません!
正しい姿勢を心掛けることで、ぽっこりお腹や腰痛を解消していきましょう。
【目次】
◆正しい姿勢とは?
ぽっこりお腹の原因の1つになりうる姿勢。ここに大きく関係するのが「背骨」です。
人の背骨は本来S字のカーブを描いており、バランスの安定、姿勢維持、動作時に起こる衝撃の吸収・発散などの役割を果たしています。
しかし、骨盤の歪みや筋力の偏りが原因で、背骨のS字カーブが崩れると、バランスの安定、姿勢維持、動作時に起こる衝撃の吸収・発散などの本来の役割を果たせなくなります。
すると、腰や背中などに負担が集中し、筋肉を必要以上に使うことが腰痛の原因となるのです。
ぽっこりお腹に関わる骨盤の歪み方は、大きく2つに分かれます。
①骨盤前傾型
骨盤がお腹側に傾く前傾型は、反り腰であることが多く、そのためにお腹を前に突き出すような姿勢をとりがちです。
骨盤前傾型の方に出やすい特徴は、次のようなものです。
・ぽっこりとお腹が出る(反り腰になる)
・お尻が出っ張る
・太ももが張りやすい
・カラダを反らす時に腰に痛みが出やすくなる
②骨盤後傾型
猫背姿勢で見られる後傾型は、背中を丸めてお腹を前に押し出すような姿勢をとりがちです。骨盤後傾型の方には、次のような特徴がみられます。
・腰の背骨のカーブがなくなる
・猫背になる
・腰から背中の筋肉が張りやすくなる
・前かがみの姿勢で腰に痛みが出やすくなる
「自分の姿勢がどちらに近いか、よくわからない」という方は、以下の手順で自分の立ち姿勢はチェックしてみましょう。
立ち姿勢チェック壁に背中を付けて立ちます一歩前に出ますかかとを壁に付けるようにして、さがります壁にかかと、お尻、背中がついたら、フーと息を吐いて力を抜きますこの時に、壁にしっかり頭、背中、お尻が壁について、腰と壁の隙間に手のひらが1枚入る隙間があるのが、正しい姿勢です。
腰と壁の間に手のひら1枚以上の隙間がある場合は骨盤前傾型(反り腰)。骨盤後傾型(猫背)の人は、意識して力を入れないと肩と後頭部が壁に付きません。
ぽっこりお腹を引き起こす「猫背」への東葉コンディショニングの整体施術は、こちらをご覧ください。
◆ぽっこりお腹になりやすい行動
どういった人がぽっこりお腹になりやすいのでしょうか?
以下の点に当てはまる人は、ぽっこりお腹で腰痛になる可能性があります。
・ヒールなどかかとが高い履物を履く
・立ったままでの作業が多い
・デスクワークの時間が長い
・ヒールなどかかとが高い履物を履く
ヒールのようにかかとが高い履物を履くとき、体幹や腹筋など体の前側がしっかりしていないと、かかとの高さに対応しようとして骨盤を前傾してバランスを取ろうとします。
そうなると背骨の腰のカーブが急になり、お腹をぽっこり出す姿勢になります。
すると腰に負担がかかりやすい状態になり、腰痛を引き起こす原因になります。
・立ったままでの作業が多い
アパレル販売員のように、仕事の大半を立って作業する人も、ぽっこりお腹による腰痛に注意が必要です。
立ち仕事をしているとだんだんお尻や太もも、ふくらはぎに疲労が溜まっていきます。
すると疲労が溜まったお尻や太ももの筋肉に引っ張られ、徐々に腰が後傾していきます。
後傾した腰を起こそうとする時に、本来ならお尻や太ももの筋肉と骨盤が連動するのですが、疲労が溜まった状態だとこの連動性がなくなり、代わりにお腹をぽっこり突き出して、腰を反らせて、骨盤を起こそうとします。
そうすると、腰への負担が大きくなり、腰痛の原因になるのです。
・デスクワークの時間が長い
パソコンを作業するとき、椅子に浅く腰かけ、デスクに体重をかけて画面を覗き込むようにして作業をしていませんか?
その姿勢のとき骨盤は前傾し、姿勢を安定させるのに不可欠な、体幹を使わない状態になります。
そして、その状態が長い時間、続いてしまうと腰の反りがだんだん強くなり、腰痛の原因になるのです。
中には、デスクワーク時に良い姿勢をしなければと意識して、無理に腰を反らせて、その結果ぽっこりお腹がクセ付いてしまう人もいます。
◆ぽっこりお腹の改善と予防
ぽっこりお腹(反り腰)の改善と予防に効果的なエクササイズを、動画でわかりやすく解説しています!
ぜひ試してみてください↓
ぽっこりお腹が気になる、反り腰の姿勢をという方は、上記の動画をやってみてください。それでも、あまり改善しないという方は、腰痛を引き起こす前に、当院へお気軽にご相談ください。