妊娠した女性にとって「骨盤矯正」が必要なタイミングっていつだと思いますか?
多くの方は、産後の骨盤矯正を意識しているようですが、新しい家族を迎える出産予定日まで、期待と不安を胸に、指折り数えている今だからこそ考えたいのが、妊娠中の姿勢と骨盤矯正です。
あなたの姿勢や骨盤の状態によっては、難産に繋がる可能性があるかもしれません。
そこで今回は、良い出産を迎えるために必要な、妊娠中からの姿勢ケアのお話です。
【目次】
◆妊娠中の痛みや不調、安静にしていれば良くなるの?
妊娠中に頭痛や腰痛で病院に行っても、処方された薬の服薬をためらう事ってありませんか?
また、つわりをはじめ、腰やそけい部の痛み、頭痛やダルさなど、妊娠時期特有のカラダの痛みや不調って、どうしたら良いのかわからず困りますよね。
けれども、できれば薬は飲みたくないし、マッサージや整体は妊婦さんお断りのところが多いし……と、仕方なく安静にしている方はかなり多いと思います。
そもそも痛みや不調とは、カラダが発しているSOSサインです。つまりカラダが、「この痛み、この不調、何とかしてくれないとカラダがもたないよ~」と叫んでいるのですね。
ですから妊娠中であれば、赤ちゃんの成長のためにも、尚更痛みや不調を取り除いてあげる必要があります。
そのため、骨盤矯正をはじめとする整体施術で全身のバランスを整え、緊張を緩和させることで、薬を飲まなくても痛みや不調が無くなることが多くあるのです。
◆妊婦さんのほとんどが反り腰!?
妊娠6ヶ月頃になると、お腹のふくらみは見た目にもハッキリわかるようになってきます。
お腹が大きくなるということは、「重くなる」ということ。この時、お腹はカラダの前方に突き出すように位置しています。つまり重心がカラダの前側に掛かるということです。
そのままだと前に倒れてしまいますので、無意識のうちに腰を反らすことで、重心を真ん中に戻しているのです。
ちなみに多くの場合こうした姿勢は、赤ちゃんの抱っこのために産後も続きます。生まれたての赤ちゃんは3kg前後ですが、1歳になる頃には平均体重は10kg弱程度になります。
日々10kgを抱えて無理な姿勢をする……。考えただけでも、腰が痛くなりそうですね。
こうした反り腰の姿勢でいると、腰回りの筋肉を必要以上に使うため、腰への負担も大きくなります。さらに妊娠中であれば、お腹の重みも加わるため、腰痛になっても何の不思議もありません。
また、強い反りの角度が椎間板にかかる圧を大きくしてしまい、椎間板ヘルニアの発症リスクが高まったり、股関節への負担が増えることで、骨盤のゆがみや股関節の痛みを誘発する恐れもあるのです。
◆難産になりやすい恐怖の反り腰
とはいえ、反り腰でも痛みや不調がない方もいらっしゃるでしょうし、特に不具合がなければ「まぁいいか」と済ませてしまいがちなのが姿勢です。
で
も実は、反り腰が原因で難産になることもあるのです。
腰の反りが強いと骨盤とその内部の子宮は前側に傾きます。
すると、子宮の出口付近(子宮頚管)から産道(膣)にかけてが、大きな曲道になってしまうのです。赤ちゃんは、分娩時にカラダを回旋させながら産道を通りますが、産道が曲がっていては、スムーズに進めません。
場合によっては、赤ちゃんの頭がお母さんの尾骨に引っかかるなど、思うように分娩が進まなくなってしまう可能性もあるのです!
反り腰であるために難産になってしまうと、ママだけでなくお腹の赤ちゃんにまで、大きな負担がかかってしまうのです。おなかが大きくなると、つい反り腰になりがちですが、反りすぎに注意してください。
◆出産の痛みが和らぐ、骨盤の動き方?
それでは、妊娠中には骨盤のどの部分がどのように動き、広がっていくかを確認してみましょう。
骨盤は、腸骨・坐骨・恥骨が互いに融合した「寛骨」と、「仙骨」が組み合わさってできています。
女性が妊娠すると、赤ちゃんの成長とともに「恥骨結合」が開いていきます。そして、その開きに合わせて「寛骨」と「仙骨」のつなぎ目にあたる「仙腸関節」が角度を変えていくのです。
さらに、それは出産時に最大にまで開くことで、赤ちゃんが通る道ができるのです。
では、その開いていく骨盤に歪みがあったら、どんなことが起こるのでしょうか?
骨盤に歪みがあると、当然その中にある内臓(子宮)はあるべき場所に位置することができず、内臓(子宮)自体にも歪みが生じてしまいます。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中でどんどん育ちますが、歪みのある子宮で育つのでは窮屈で、赤ちゃんにとっては負担になります。
また出産時、歪んでねじれた状態の骨盤をギシギシさせながら開いていく……。
ちょっと想像しただけでも、苦しそうですよね。
良い出産を迎えるためにも、妊娠中からの骨盤矯正が大切なことがわかりますね。
◆産後の痛み予防は妊娠中から!
骨盤のゆがみは、あなたの人生の軌跡そのもの。ですから、今までどのようなカラダの使い方をしてきたかが、すぐにわかってしまいます。
生きてきた年数分だけ、強くカラダにクセづいている歪みですから、産後にちょっと骨盤矯正をしたくらいでは、なかなか取れない部分もあります。
つい足を組んでソファに座ってしまう方は、産後もきっとその姿勢で授乳をするでしょう。
床に座るときはいつも横座りという方は、そうやっておむつ替えをすると思います。
これではせっかく骨盤矯正をしても、すぐに元の木阿弥ですよね。
こんなもったいないことにしないためにも、出産前のまだ余裕のある時期から、少しずつクセの解消と意識改革を行うことが大切なのです。
そして早いうちから、良いカラダの使い方を身につけられるかどうかが、産後の痛みにつながるかそうでないかの分かれ道になるのですね。
◆東葉コンディショニングでは妊婦さんにこんな整体施術をしています。
でも、妊婦さんでも受けられる整体施術ってどんなもの?ちょっと不安……、なんて思っている方も多いかもしれませんね。
私たちの整体の特徴は、なんといっても「やさしい」ことです。
痛みが出るような施術ではなく、カラダをゆっくりゆらすことで全身のゆがみを整えていきます。
お腹の大きい妊婦さんには特に、無理な姿勢はとらせず、一番ラクな姿勢で施術を受けていただきます。
また、日常生活や産後の授乳・おむつ替えで気を付けたい姿勢や、妊娠中でもできるストレッチ指導など、施術だけでなく「自分で自分のカラダをケアできるようになる」ための指導もしていくので、日常生活での様々な不安から解放されるようになるのですね。
ここで、妊婦さんにも受けられる、整体院東葉コンディショニングの施術の一例をご紹介しましょう。
シムスゆらスト(骨盤調整)
妊婦さんにもできるうつぶせ姿勢です。うつぶせで脚を開いた状態にし、骨盤をゆっくり揺らしていきます。左右同じようにおこなうことで、骨盤のゆがみが整えられていきます。
この手法で、骨盤のゆがみを整え背骨の動きを改善し、さらに腰背部の筋肉の緊張をとっていきます。この姿勢が苦しい、怖いという場合は、横向きなど楽な姿勢で行います。
- 腰背部ゆらスト
あおむけで骨盤を優しくゆらしながら、腰背部の筋肉の緊張をとっていきます。腰背部から背中全体の筋肉の緊張が解消されると、生理弯曲や骨盤のゆがみも正常になり、背骨一つ一つの動きも改善されます。
あおむけでお腹が重い、苦しいという方は、横向きや座った姿勢など、楽な姿勢で行います。
◆整体院が教える、妊婦さんにもオススメの簡単骨盤ケアエクササイズ!
それではここで、妊婦さんにもできる簡単骨盤ケアエクササイズをご紹介しましょう。
【足組みゆらゆら骨盤調整】
いかにも「運動!」という動きでなくても、カラダのバランスを整えられます。
【ワイパー】
股関節の歪み改善や股関節周辺の筋肉の緊張緩和に役立ちます。お腹が大きくなった妊婦さんにオススメです。
~注意点~
*痛みのない範囲で!
痛いことはなるべくしない方が、早い症状回復が見込めます。普段から痛い姿勢や動作は避けるようにしましょう。我慢してやる必要はありません。
*適度な回数で!
たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。1回やって、次に行うまでは30分以上あけ、1日数回に分けてやる方が効果的です。
※産前産後はとてもデリケートです。特に妊娠中は体調に合わせて、必要に応じてかかりつけ医の指示を仰ぐなど、絶対に無理はしないでください。
いかがでしたか?
産後の骨盤矯正は大切なものですが、それ以上に妊娠中からの骨盤ケアが安産の心強いお守りになります。
妊娠中や出産後の方はもちろん、子育て中のママさんや妊娠を希望する方も、骨盤矯正や痛みのお悩みがありましたら、整体院東葉コンディショニングにご相談ください。
皆さんの安産と健康をお祈りしています!
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