「冷え」や「むくみ」と体の歪みの関係とは

 

 

「冷えは万病の元」という言葉を、聞いたことはありませんか?

 

多くの女性が悩む冷え症やむくみは、痛みやシビレのように、日常生活や仕事に支障が出るほどの不調ではないことから、不快だけれどなんとなくそのままになっているという方が、少なくありません。

でも実は、健康に過ごすために冷え性を解消することは、とても重要なことなのです。

ここでは、冷えがカラダに与える影響を考えてみましょう。

 

【目次】


 

◆体温ってどんなもの?

体温とは、体の新陳代謝によってつくられた熱のことをいいます。

これは、心臓で作り出された血液が送り出されるときに、大動脈を流れる温度です。

 

人の身体は36.5℃前後に保たれており、中でも日本人の体温の平熱は、平均36.5~37.1℃です。

 

人の身体が、もっとも活発に活動できる体温は36℃前後と言われ、1日の中では約1℃の上昇、下降の変化があります。

体温が上昇すれば、汗をかいて熱を発散させ体温を下げようとし、体温が下がると筋肉を使い体温を上げようとします。

 

平熱が35℃台、もしくはそれ以下の状態は「低体温」と呼ばれ、身体の持つ体温調節をする機能が正常に働かなくなっている可能性が高くなります。

次に挙げる項目に当てはまるものはありませんか?

 

チェックしてみましょう。

 

①冷たいものをよく摂る

②無理なダイエット

③偏食などによる栄養不足

④ストレスが溜まっている

⑤運動不足

 

こうしたことから体温が低下すると、血行が悪くなり、身体の免疫力が低下し、冷え症の原因となります。

免疫細胞は体温が低下するとその機能を発揮できず、風邪やアレルギーなどの症状を引き起こしやすい状態になってしまいます。

 

また、低体温により新陳代謝が低下してしまうため脂肪が燃焼しにくくなり、太る原因になります。

 

最近では、低体温とがんの関連性も注目されています。

 

ガン細胞は、体温が35℃台の時に最も活発になると言われています。

酸素を必要としない「嫌気性代謝」という方法でエネルギーを得ているので、酸素の少ない場所や温度の低い環境で活発に増殖することが分かっています。

 

がん細胞は、胃や大腸、乳房などの冷えやすい部位で増殖し易く、体の中でも温度が高い心臓はガンが発生しづらいとも言われています。

さらに、先ほども書いた通り低体温で免疫力が落ちることで、よりガン等の病気にかかりやすくなってしまいます。

 

体温が1℃上がるだけでも、免疫力は5~6倍になります。

そのため、ふだんから極力身体を冷やさないよう心がけることが大事です。

 

基礎体温を上げ、冷え症を解消することは、ガンをはじめとする病気になりにくい身体を保つことに繋がるのです。

 

 

◆冷え性が女性に多い理由とは?

冷え症の中でも、手足が冷たくなると訴える人の約7割~8割強が女性という結果が出ています。女性に冷え性が多い理由は、主に二つ挙げられます。

 

一つ目は月経です。血液に含まれる赤血球は、体のエネルギー源である酸素を運ぶ役割をしていますが、生理中は血液の量が一時的に減るため、赤血球の量も減少します。

すると、体内に運ばれる酸素が不足し、熱の発生も減少してしまいます。

 

女性の体内にある卵巣や子宮は、特に血液が滞りやすい上に、生理が重なることで、さらに冷え性の原因になりやすいと言われているのです。

 

二つ目の理由は、筋肉量です。女性は男性よりも筋肉が少なく、脂肪が多いことがあげられます。

筋肉には、体の熱を作り出すという大切な役割があります。

筋肉が生み出す熱によって、温められた血液が全身をめぐり、体温を保っています。

 

つまり、筋肉が動くことで熱がつくられ、体が温まります。

しかし、女性は男性に比べてもともと筋肉量が少なく、筋肉がつきにくい構造になっているため、男性よりも冷え性になりやすいのです。

 

また、男性にくらべて女性は、妊娠、出産のための保護の役目を果たすように、体に脂肪が多くあります。しかし、脂肪は一度冷えてしまうと元の温かさに戻りにくい性質があります。

 

この脂肪が、冷え性の原因になってしまうこともあります。


 

◆冷え性やむくみが起こるのは、カラダの歪みが関係している!

寒い冬場はもちろんの事、夏でもクーラーや冷たいものの飲食で、一年中カラダが冷えやすい現代社会では「冷え」は大敵です。

 

手足が冷たい、足がむくむ、体温が低い……などの症状は、緊急性に欠けるため、「仕方ないよね」とそのままにされがちです。

けれども「そのまま」ではやはりツライので、多くの方は冷えやむくみの解消のために、血行を良くしようと考えます。

 

靴下の重ね履きや腹巻の使用、カラダを温める食材を摂る、お風呂に入ったりストレッチをする……など、工夫は様々です。

 

しかし、そんな工夫や努力を重ねても「冷え性がすっかり良くなったの~!」という話はあまり耳にしません。

 

一般的に「冷え性・むくみ」=「血行不良」という構図が思い浮かびますが、実は原因はそれだけではないのです。

私たちは、冷え性やむくみは「カラダの歪み」が大きな原因だと考えます。

 

たとえば、庭の水撒きをする時に、ホースが捻じれてしまうと水は止まってしまいますよね。

は血管でも同じことが言えるのです。

 

骨盤がゆがんだり、O脚のように関節がねじれた状態では、当然体内の血液やリンパ液などの体液の巡りは悪くなり、滞る部分が冷えやむくみになってしまうのです。

 

カラダの歪みが原因で冷え性であれば、いくらお風呂や腹巻で「温度」を上げようと頑張っても、なかなか改善は難しいでしょう。

こうした場合は、根本原因であるカラダの歪みを整えることが、一番の解決方法になります。

 

骨盤を整える、膝や足部の関節をしっかり動かせるようにすることで、血液やリンパ液などの体液が全身にスムーズに流れるようになり、手足がポカポカ、むくみもスッキリしてくるのです。


 

◆カラダの歪みを整えて、冷えやむくみを解消!

それでは、冷え性やむくみの解消・予防に繋がるストレッチをご紹介しましょう。

 

・足組ゆらゆら骨盤矯正

 

椅子に座ってできる骨盤矯正ストレッチです。デスクワーク中にも10秒程度でサッと骨盤が整います。

 

・足首回しエクササイズ!

 

足のむくみやふくらはぎの疲労緩和に効果的です。

 

・下腿外旋矯正エクササイズ

 

下腿の歪み調整や足のつり、むくみ予防に効果的です。

こちらも椅子に座ったままできます。

 

~注意点~

*痛みのない範囲で!

痛いことはなるべくしない方が、早い症状回復が見込めます。普段から痛い姿勢や動作は避けるようにしましょう。我慢してやる必要はありません。

 

*適度な回数で!

たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。1回やって、次に行うまでは30分以上あけ、1日数回に分けてやる方が効果的です。

 

 

 

いかがでしたか。

冷え症や足がむくむなどの症状は、大きな病気に繋がる可能性もあります。

冷え性やむくみでお困りの方は、整体院東葉コンディショニングに是非ご相談ください。

 

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Writer

小橋 悟

【資格】
・ 脳と身体の整体療法「QPR法上級認定」
・ ブレイン&ボディバランス研究所  会員
・ NPO法人日本心理カウンセラー協会 会員

子供の頃から母親のカラダの不調を見ていて、 施術家の道を志す。
現在は、月間約400回の施術をしながら、八千代院の院長を務めている。

ここまで磨き上げてきた施術技術・知識に加え、優しい人柄で、来院者さんからの信頼も厚い。

当社が開催するトップランナー整体実践塾やQPR法ベーシック講座、センターラインインソール資格取得セミナーなど、同業の治療家に対しての技術講師も担当している。

その功績を認められ書籍「腰痛解消!神の手を持つ12人 令和元年版」の1人に選ばれる。

   
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