歩き過ぎや立ちっぱなしなどで、「臀部(お尻周り)」に痛みが起こることはありませんか?
その臀部の痛みは、慢性腰痛の原因になることもあります。
臀部の痛みの原因は、下肢や骨盤の歪みによるバランスの崩れによって、筋肉に負担が掛かってしまうからです。
今回は臀部の筋肉の働きと腰痛の関係、整体施術、ストレッチ方法を説明していきます。
【目次】
◆臀部と腰痛の関係
長時間の同じ姿勢や、急または過度な運動などが原因で臀部が過緊張を起こすと、柔軟性が不足してしまいます。
臀筋は股関節の伸展動作、骨盤を起こす動きをサポートしているため、過緊張からその役割を果たせないと、骨盤を起こすことができず、後傾させてしまいます。
また、臀部の筋肉が弱いと、太ももの前側の筋肉で支えるようにバランスを取ろうとするため、重心が前側になり骨盤が前傾してしまうのです。
こうした骨盤の前傾、後傾は、腰周りだけでなく背中の筋肉や背骨にも影響を与えます。
背骨はS字のカーブを描いており、バランスの安定、姿勢維持、動作時に起こる衝撃の吸収・発散などの役割を果たしています。
しかし、骨盤の歪みからS字カーブが崩れると、背骨が上に挙げたような本来の役割を果たせなくなります。
すると、腰や背中などの筋肉を必要以上に使うことになり、負担が集中してしまうのです。
骨盤が前傾している状態だと、
・反り腰になる(腰の背骨のカーブが強くなる)
・お尻が出っ張る
・太ももが張りやすい
・カラダを反らす時に腰に痛みが出やすくなる
骨盤が後傾している状態だと、
・腰の背骨のカーブがなくなる
・猫背になる
・腰から背中の筋肉が張りやすくなる
・前かがみの姿勢で腰に痛みが出やすくなる
そして、こうした骨盤の前・後傾は、更に臀部の筋肉を緊張させ、骨盤の安定を失わせるという悪循環を引き起こし、腰痛や臀部の痛みを出しやすくなるのです。
◆下肢の歪みが臀部の痛みや腰痛を引き起こす影響とは
臀部に筋肉の固さや柔軟性の不足を引き起こすのは、骨盤の歪みだけではありません。
骨盤の歪みは、身体の土台となる下肢にも影響を及ぼします。特に股関節は臀部の筋肉と密接な関係にあります。
臀部の筋肉は、股関節の外旋時は縮み、内旋時は伸びるようになっています。
しかし、臀部の筋肉に異常があると、股関節が外旋・内旋して歪みを起こします。
臀部の筋肉が緊張し縮んでいると、股関節は外旋します。足のつま先が外側に開くように歪み、ガニ股の「O脚」の状態です。
反対に張りが強く伸ばされていると股関節は内旋します。これは「X脚」で、かかと同士をくっつけて立つと膝同士がぶつかる状態です。
このように、股関節の歪みが大きくなると、膝、足関節も同じように歪みを起こし、足が正しく動かせなくなります。
身体の土台となる下肢の歪みは、立ち姿勢でのバランスを崩し、身体の要となる腰や臀部周りに過度な負担を掛け、痛みを誘発する原因になります。
◆腰痛・臀部の痛みに対する整体施術
整体院東葉コンディショニングでは、臀部の痛みやシビレの根本的原因である骨格バランスを見極めて整体施術を行います。
腰痛や臀部に出る痛み・シビレの症状には、全身の姿勢バランスや筋肉の緊張が大きく関わっています。
そのため、腰痛や臀部の痛み解消のためには、患部である臀部だけでなく、痛みを引き起こす原因となる身体の骨格バランスの歪みを調整していく必要があります。
根本的原因となる骨格バランスが整わないと、痛みがすぐに再発したり、腰痛、股関節痛などの痛みを引き起こす可能性がありますので、整体施術による全身調整が必要です。
臀部の痛みを改善させるポイントは4つあります。
・カラダの歪みやねじれを解消し、全身のバランスを整えることで臀部に掛かる過度な負担をなくす。
・臀部に掛かる負荷を減らすため、背骨全体でカラダを支えられるよう生理弯曲を作る。
・疲労がたまり固まった筋肉、動きが悪くなった関節を正常な状態に戻していく。
・間違った使い方になってしまった股関節の動作中の正しい動きをトレーニングする。
これらのポイントを踏まえて、整体施術を行っていきます。
また、早期回復、再発防止のためには日頃の姿勢改善、正しいカラダの使い方を覚えることが必要です。
整体施術を通して、身体の痛みを取ることだけでなく、当院独自のストレッチや正しい姿勢、カラダの使い方のアドバイスを行い、症状改善に導いていきます。
臀部の痛みから、慢性腰痛や股関節痛、カラダの歪みなど起こすことがあります。
◆おすすめの臀部、足回りストレッチ
臀部の痛みの根本的原因である身体の歪みを整えるためには、足周りの筋肉の緊張を正常にする必要があります。
臀部の緊張で筋肉が硬くなると、臀部の痛みだけでなく腰痛や坐骨神経痛などの痛みやしびれを起こす恐れがあります。
今回は、整体院東葉コンディショニングでアドバイスしている足周りのストレッチをご紹介します。
お尻・太もも調整ストレッチ(4種類)
このストレッチは、臀部の筋肉はじめ、ハムストリング、大腿四頭筋など効果的に伸ばすことができます。
足周りの緊張が原因で起きている腰痛にオススメです。お尻、太ももをよく緩めるようにしましょう!
自分で出来る骨盤調整エクササイズ(4種類)
日常生活で歪む骨盤を、自分でも簡単に調整することができます。
また、骨盤周りの動きが良くなることで、腰と股関節の動きがスムーズになります。
骨盤調整を行うことで、可動域が広がり、腰周りの負担を減らすことができますので、こまめに歪みを整えるようにしましょう。
下肢バランス調整ストレッチ(3種類)
このストレッチは、臀部の痛みの原因となる下肢の歪みを整えることができます。
下肢が歪んだ状態だと、腰だけでなく、膝、足首にも悪い影響を与えます。
身体の土台となる下肢を整えれば、正しい姿勢を保てるようになり、足の疲労も軽減できます。
◆まとめ
臀部の筋肉は、骨盤と下肢の歪みに大きく関わっています。
臀部の痛みを我慢し続けると、歩けなくなるほどの腰痛、股関節痛などを起こす可能性もあります。
ご自身で足周りの筋肉が固いと感じる方は、ストレッチを行い、痛み対策をしていきましょう。
ストレッチを行うことで、足周りの柔軟性も高まり、身体のバランスも改善するので、ストレッチを習慣化しましょう!
腰痛や臀部の痛みが慢性的に続く、なかなか改善しないという方は、是非当院の整体施術を受けてみてください!