小さなお子さんを持つママが必ずする「抱っこ」。
産まれたその日から始まり、長いと4年経ってもまだ……という方もいらっしゃいますよね。
このあたりまえのように毎日する抱っこ、間違った姿勢だと腰痛を引き起こす恐れがあるのです!
また、抱っこの仕方が原因で、赤ちゃんの頭の形がいびつになる可能性もあります。
そこで今回は、ママだけでなくパパも必見の「抱っこ姿勢について」です。
【目次】
◆抱っこ時期の腰痛はあたりまえ……?
赤ちゃんを抱っこしている時は、重心がカラダの前側にかかります。
そのままだと前方向に倒れてしまうので、多くの方は腰をムリヤリ反らせることで重心を後ろに移動させ、バランスを取ろうとします。
一般に「反り腰」と呼ばれるこの姿勢、腰回りの筋肉を使うため、腰への負担が非常に大きくなります。
また、反りが強い部分は過度に角度がついているため、椎間板にかかる圧が通常より大きくなります。
その結果、腰椎椎間板ヘルニアを発症するなどのリスクが高まるのです。
他にも、股関節への負担が大きくなることから、骨盤の歪みや股関節の痛みを誘発したり、ヒップラインが崩れるなど、痛みや不調のトラブルを引き起こす原因になります。
知れば知るほど怖い抱っこ姿勢ですが、どうしたら腰への負担が少ない抱っこができるのか考えてみましょう。
◆腰痛解消の立ち方、ポイントは「縦開き」!
抱っこの姿勢には、利き手が大きく関係します。
例えば、右利きの人は、右手で作業をしながら左手で子供を抱っこします。
しかも、左の骨盤に抱っこした赤ちゃんのお尻を乗せるため、腰を反らして左脚に重心をかけることになります。
毎日こんな姿勢でいれば、「そりゃ腰痛になっても不思議はないな~」と思いますよね。
そこで!意識したいのは脚を開く方向です。
脚を横に開くと腰を反らしたくなってしまうので、足は縦に開きましょう!
重心は多少左右に偏りますが、脚を前後に開くことで、腰の反りは大幅に減ります。
右利きの人だと、正面より左寄りに抱っこする場合が多いので、赤ちゃんの体重は左側に多く掛かります。左足を右足より少し後方に引くと安定しやすくなります。
抱く方向は一定にせず、右抱き・左抱きとこまめに変えましょう。
それに伴い、足さばきも変えます。
たったこれだけですが、腰の反りは減り、カラダの状態は大きく変わります。
◆ママの腰痛だけじゃない!抱っこの仕方で赤ちゃんの頭がいびつになる!?
赤ちゃんを抱っこする時の姿勢や、抱く方向を左右こまめに変えるように気を付けるのは、ママの身体のためだけではありません。
実は、いつも同じ側での抱っこを続けていると、赤ちゃんの身体にもゆがみが出るのです。
例えば右利きの方なら、左手で赤ちゃんを抱っこし、利き手である右手でちょっとスマホをいじったり……なんてことありませんか?
反対の手での抱っこは、落ち着かないし慣れないから、利き手が空いていればちょっとした作業ならできるから……と、ついついいつも同じ側で抱っこしてしませんか?
この「落ち着かなさ」は、生後すぐの3kgから始まる「抱っこ筋トレ」で、片腕しかトレーニングしてこなかったための筋力不足によるものが一つ。(赤ちゃんが1歳には10kgを超す子もいます!)
そして、斜め掛けのショルダーバッグをいつもと反対に掛けると、どうもしっくりこないというのと同じで、ママのカラダの歪みが落ち着かなさに大きく関わっていると考えられるのです!
いつも左手で抱っこされている赤ちゃんは、パパやママの顔を見るために右を向くことが増えます。こうして顔の向きやすさにクセがついてしまうと、お布団に寝かせた時も右を向きやすくなるのです。
生まれたての赤ちゃんの頭はまだ柔らかく、形が変わりやすいため、いつも同じ方向を向いて寝ていると、頭の形がいびつになってしまうのですね。
◆赤ちゃんの頭がいびつだと、どんな影響があるの?
赤ちゃんのいびつな頭……。見ていると将来が心配になりますが、大人になって頭の形が悪くて困る事ってあるのでしょうか?
形がいびつだと、まずは何よりも見た目に影響があります。
女の子であれば髪を伸ばしたり、ヘアアレンジである程度ごまかしは利きますが、短髪にすることのある男の子にはなかなか難しい問題ですね。
健康面においては、極端に頭の形が悪い場合は頭痛や肩こりを誘発しやすくなる可能性があります。
これは、頭の形がいびつであることで、寝た時にいつも同じ方向を向いてしまい、首から腰にかけての背骨が歪んでしまうためです。
例えば、背骨の歪みで筋肉が左側に引っ張られると、反対にある右側の筋肉は左とは逆に過度にゆるんだり、場合によっては圧迫されることもあります。
このように、カラダに極端な負荷がかかった状態が長く続くと、筋肉の硬直などを引き起こし、結果、頭痛や肩こりに繋がりやすくなるのです。
◆いびつな頭にさよなら!キレイな頭を目指すには?
では、赤ちゃんの頭がいびつにならないようにするには、どのような対策があるのでしょうか?
一般的には、赤ちゃんのねんね時にドーナツ枕や向き癖クッション等を使用することが多いようです。
ですが、私はまず「パパ・ママのカラダを整える」ことをオススメします!
先程、ショルダーバッグを反対に掛けると落ち着かない話をしました。
これは例えば、いつも左側に傾いて立っている人が、右側に荷物を持つと左右の傾きが相殺されてまっすぐに立てる、というようなイメージです。
ですが、カラダのバランスを整え正しい姿勢のコツをつかめれば、普段と反対側で抱っこすることに違和感がなくなるため、ママにも赤ちゃんにも負担の少ない抱っこができるようになるのですね。
ここで、身体のバランスを整えるストレッチをご紹介しましょう。
【足組みゆらゆら骨盤調整】
子育て中の忙しい中でも、10秒あればカラダは整います。日頃からこまめにやっておきたいですね。
【シムス位エクササイズ】
骨盤や背骨の歪み、首、肩コリ、腰背部の緊張緩和、股関節、肩甲骨の柔軟性アップなど、オールマイティにカラダを整えるエクササイズです。
~注意点~
*痛みのない範囲で!
痛いことはなるべくしない方が、早い症状回復が見込めます。普段から痛い姿勢や動作は避けるようにしましょう。我慢してやる必要はありません。
*適度な回数で!
たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。1回やって、次に行うまでは30分以上あけ、1日数回に分けてやる方が効果的です。
※産前産後はとてもデリケートです。特に妊娠中は体調に合わせて、必要に応じてかかりつけ医の指示を仰ぐなど、絶対に無理はしないでください。
赤ちゃんもママも「今」だけでなく、未来があります。
「10年後のカラダを今からケア」していけるように意識できるといいですね。
産前産後の腰痛をはじめとする体調不良や姿勢のお悩みなどがある方は、ぜひ東葉コンディショニングにご相談ください。
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